ワールド・ベースボール・クラシックに出場する侍ジャパンでの二刀流が期待される大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。そんな球界きっての天才プレーヤーに対するライバルの声が話題となっている。
発端となったのは、現地1月21日に行なわれたオンライン記者会見で、アメリカ代表の主将マイク・トラウトが発したコメントだ。優勝候補の一角と目される日本について「オオタニはとくに厄介だ」と警戒を強めた31歳は、エンジェルスの同僚でもある大谷が「『僕がベストプレーヤーだとは思わない』と言っていた」と告白。続けざまに、「そんなことは絶対にありえない。そんな話、誰が信じると思う?」と話した。
2017年に行なわれた前回大会からの連覇を狙うアメリカ。その主軸を務めるトラウトへの、おそらく大谷なりの“牽制”だろう。しかし、昨季に、あのベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「2桁本塁打&2桁勝利」の偉業を成しえた偉才が「僕がベストプレーヤーじゃない」とした日本の戦力は、いったいどれほどのものなのか――。この話題は米メディアや記者、さらにはファンの間で小さくない議論を巻き起こした。
米スポーツ総合メディア『The Athletic』でエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は自身のツイッターで「私もトラウトと同じように、オオタニの言うことが真実だとは思っていない」と投稿。すると、これに多くの野球ファンが反応し、「オオタニの謙虚さが溢れ出ている」「一体それは誰なんだ? 本当にいるならエンジェルスが獲得しなきゃいけない」「オオタニの言うことが本当なら日本は怪物集団だ」といった意見が殺到した。
もっとも、日本は昨季に日本人最多本塁打(56本)を放って3冠王となった村上宗隆(ヤクルト)や、史上初となる2年連続の投手5冠に輝いた山本由伸らNPBから参戦する選手たちも猛者揃いではある。そんな彼らが大谷の言うように「日本のベストプレーヤー」として輝けるのか。いずれにしても、準決勝で当たる可能性があるアメリカとの対戦は興味深い深いものになりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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