昨シーズンは68勝72敗でセ・リーグ4位に沈んだ巨人。原辰徳監督は2年連続V逸、加えて球団史上初の同一監督による2年連続負け越しなど数々の屈辱にまみれた。
3年契約の1年目を終えたシーズン終了後、山口寿一オーナーに進退伺を提出していたことが明らかになった原監督は「プロ野球の監督には複数年契約などあってなきようなもの」と発言。山口オーナーも「契約は契約ですけど、勝負の世界でもあります。契約を優先して大事なことの全てが決まっていくわけではない」と話していて。今季も優勝を逃せば退任は避けられない状況だ。
そうなると、3年ぶりの優勝を狙えるかどうかとは別に、シーズン中から焦点となるのが「ポスト原」になる。
「監督という仕事は自分がなりたいと思ったところでなれるものではない。ただ、望まれた時には『いつでも行くぜ』という状態でないといけないんですね」
1月10日に国際武道大で行なわれた特別講義での原監督の発言だ。
“ポスト原”候補の1番手として挙げられるのが、今季から一軍ヘッド兼バッテリー担当に昇格した阿部慎之助コーチ(43)だ。2019年の現役引退直後に二軍監督に就任し、21年シーズン最終盤に一軍作戦コーチに配置転換されると、昨季は作戦兼ディフェンスチーフコーチに昇格。守備部門のトップを任された。
原監督は阿部コーチの現役時代から「このチームは慎之助のチーム」と公言し、まとめ役を任せていた。4年前の寝耳に水と思われた現役引退も、原監督が最も信頼のおける人材を後継者として長期計画で育成してきたからこそともいえる。
だが、昨季は元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(現作戦兼内野守備コーチ)、桑田真澄投手チーフコーチ(現ファーム総監督)とともに、3人のチーフコーチが併存する形だった。そもそも、阿部コーチの引退と二軍監督就任は、19年に発足した第3次原政権が3年契約の満了とともに終了することを見越したものだったはずだ。
21年に日本一奪回どころかリーグ3連覇を逃したにもかかわらず、原監督が3年契約を延長した背景には阿部コーチが球団の設定する一軍監督の水準に達していなかったことが関係している。
というのも、阿部コーチは二軍監督時には若手選手へのパワハラまがいの言動が週刊誌で報じられるなど、本社筋はその資質に疑問符を抱いているとも言われるからだ。22年からの3年間は、次期監督候補1番手に猶予を与えるとともに、他の候補の見定めも進められている。
3年契約の1年目を終えたシーズン終了後、山口寿一オーナーに進退伺を提出していたことが明らかになった原監督は「プロ野球の監督には複数年契約などあってなきようなもの」と発言。山口オーナーも「契約は契約ですけど、勝負の世界でもあります。契約を優先して大事なことの全てが決まっていくわけではない」と話していて。今季も優勝を逃せば退任は避けられない状況だ。
そうなると、3年ぶりの優勝を狙えるかどうかとは別に、シーズン中から焦点となるのが「ポスト原」になる。
「監督という仕事は自分がなりたいと思ったところでなれるものではない。ただ、望まれた時には『いつでも行くぜ』という状態でないといけないんですね」
1月10日に国際武道大で行なわれた特別講義での原監督の発言だ。
“ポスト原”候補の1番手として挙げられるのが、今季から一軍ヘッド兼バッテリー担当に昇格した阿部慎之助コーチ(43)だ。2019年の現役引退直後に二軍監督に就任し、21年シーズン最終盤に一軍作戦コーチに配置転換されると、昨季は作戦兼ディフェンスチーフコーチに昇格。守備部門のトップを任された。
原監督は阿部コーチの現役時代から「このチームは慎之助のチーム」と公言し、まとめ役を任せていた。4年前の寝耳に水と思われた現役引退も、原監督が最も信頼のおける人材を後継者として長期計画で育成してきたからこそともいえる。
だが、昨季は元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(現作戦兼内野守備コーチ)、桑田真澄投手チーフコーチ(現ファーム総監督)とともに、3人のチーフコーチが併存する形だった。そもそも、阿部コーチの引退と二軍監督就任は、19年に発足した第3次原政権が3年契約の満了とともに終了することを見越したものだったはずだ。
21年に日本一奪回どころかリーグ3連覇を逃したにもかかわらず、原監督が3年契約を延長した背景には阿部コーチが球団の設定する一軍監督の水準に達していなかったことが関係している。
というのも、阿部コーチは二軍監督時には若手選手へのパワハラまがいの言動が週刊誌で報じられるなど、本社筋はその資質に疑問符を抱いているとも言われるからだ。22年からの3年間は、次期監督候補1番手に猶予を与えるとともに、他の候補の見定めも進められている。
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