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侍ジャパン

元韓国代表の「日本よりも弱い」発言に注目! 侍JのWBCメンバーに現地メディアが熱視線「円滑に世代交代が進んでる」

THE DIGEST編集部

2023.01.28

メジャー経験も豊富なチュ・シンス(右)が放った日本代表への評価は、さまざまな反響を呼び起こしている。写真:滝川敏之、(C)Getty Images

メジャー経験も豊富なチュ・シンス(右)が放った日本代表への評価は、さまざまな反響を呼び起こしている。写真:滝川敏之、(C)Getty Images

 メジャーリーグの酸いも甘いも熟知するベテラン戦士の放った一言が波紋を呼んだ。

 事の発端となったのは、去る1月21日に米ラジオ局『Dallas Korean Radio Network』のポッドキャスト番組に出演した元韓国代表外野手のチュ・シンスが口にした意見だ。今年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシックに向けた母国代表について意見を求められた40歳は、「ひとりの野球ファンとしては、今大会の戦力は残念でならない。日本はドリームチームだというのに、韓国は以前よりもチームが弱い感じがする」とバッサリと言ってのけた。

 さらに「日本は国内大会に出るたびに、新しい顔が目立っている。僕は将来的なことを考えても、もっと若い選手を多く選ぶべきだった」と、30代後半のベテランが揃った韓国代表の編成を手厳しく指摘。一連の発言は国内メディアやファンの小さくない反発を買った。

 そうしたなかで、1月26日に史上最多3度目の世界一を狙う日本代表のメンバー30名が発表された。「多くの日本の選手たちが『世界で勝つんだ』という思いを伝えてくれた」と語った栗山英樹監督によって選ばれたのは、国内外で実績を残す精鋭ばかり。さらに日本代表史上最年少(平均年齢27.3歳)でもあったために、チュ・シンスの発言は韓国メディアで再びクローズアップされている。
 
 韓国のポータルサイト『OSEN』は、チュ・シンスが「野球界の未来がもっと見たかった」と強調した部分を切り取り、「彼の言葉通りに日本は東京オリンピックから比べても大々的な変化を遂げた。坂本勇人や田中将大といったスターですらWBCの代表には入れなかったのだ。これは日本の世代交代が円滑に進んでいることを締めている」と栗山ジャパンのメンバー選考を分析した。

 一方で同メディアは、「必ずしもベテランが不必要というわけではない」とも指摘。若手を多用すべきというチュ・シンスを暗に批判するような意見を記している。

「多くのメジャーリーガーが出場するWBCは、さまざまな野球の国際大会の中でも最高峰のものとなる。韓国がこうした大会で好成績を残すためには、ベテラン選手の役割がどうしても重要になってくる。世代交代は確かに重要で、どんなチームでも考えざるを得ない問題だ。しかし、スポーツの世界では、それと同じくらいに勝利と結果が求められるのである」

 はたして、韓国代表を率いるイ・ガンチョル監督のベテランを重宝した選考は「吉」と出るのか。注目の日韓戦は3月10日に東京ドームで行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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