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韓国の逸材右腕が過去の暴力騒動でWBC選外に。元MLB戦士は厳しすぎる風潮に苦言「韓国はよくわからないなと思う」

THE DIGEST編集部

2023.01.24

韓国代表としての実績もあるチュ・シンス。同国の球史に残るレジェンドが赤裸々に国内への想いを口にした。(C)Getty Images

韓国代表としての実績もあるチュ・シンス。同国の球史に残るレジェンドが赤裸々に国内への想いを口にした。(C)Getty Images

 若手投手の招集を巡るレジェンドの発言が波紋を呼んでいる。

 事の発端は、去る1月4日に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出る韓国代表メンバーの発表だった。KBOリーグで2022年シーズンのMVPに輝いたイ・ジョンフや、キム・ハソン、チェ・ジマン、そして韓国系アメリカ人のトミー・エドマンのメジャーリーガー3人もラインナップされたなかで、イ・ガンチョル監督は「韓国球界最高」と称される右腕アン・ウジンを選外とした。

 理由は明確だった。アン・ウジンは昨年末に高校時代に野球部の同僚と後輩へ暴行を振るう事件を起こしていたスキャンダルが発覚。これにより大韓野球ソフトボール協会から3年間の代表入りの資格停止を受けていたのだ。

 もっとも、資格停止によりWBCに出場できないわけではない。メジャーリーグ機構が主催する同大会は適用外となるからだ。しかし、ネガティブな反響が相次いだために、世間体をKBOは招集を断念したのである。

 実績は十分にあった。超が付くほどの打高投低の韓国球界にあって、防御率2.11、224奪三振と圧倒的な数字をマークして投手2冠に輝いたアン・ウジンは「韓国のデグロム」とも称され、将来的なメジャー移籍も囁かれていた。ゆえに彼を選外とした代表の判断には反発の声が相次ぎ、ついには現役のレジェンドも釘を刺した。

 現地1月21日に米ラジオ局『Dallas Korean Radio Network』のポッドキャスト番組に出演した元韓国代表のチュ・シンスは、「日本は国内大会に出るたびに、新しい顔が目立つ。僕は将来的なことを考えても、もっと若い選手を多く選ぶべきだったと思う」と指摘。そのうえで「アン・ウジンのような選手を国際大会に出して、海外へ行くキッカケを作るのも韓国野球の役目じゃないのか」と断じた。
 
「今回呼ばれたベテラン選手たちに実力がないわけじゃない。でも、呼ばれなかった若い選手たちの中には才能のある選手が多かった。そして何よりも国際大会に出れば、そういう選手たちのマインドは変わるんだ」

「たしかにアン・ウジンは間違った行動を取った。それは第三者からすれば、残念でならない。彼は海外に行っても通用する選手だと思う。ただ、僕も韓国でプレーをしていて、『韓国ってよくわからないな』と思うことはたくさんある。あまりに許すことに対して寛容じゃないんだ。アン・ウジンは幼い時に犯した一つの過ちを悔い、処罰も受けた。ところが、WBCには出られないなんてね」

 2005年から約15年間もメジャーでプレーしていたチュ・シンス。「先輩の選手たちが一肌脱いで、何かを言うべきじゃないのかとも思う」とした国際経験も豊富な40歳は、あえて韓国国内の厳しすぎる(!?)風潮に苦言を呈したのだろう。

 しかし、2011年に飲酒運転によるスキャンダルを起こしていた彼の指摘は反発を招いている。日刊紙『朝鮮日報』によれば、ポッドキャスト番組を視聴した多くのファンから「あんな事件を起こしたあなたが言うべきではない」「色々と発言が惜しい人だ」と批判されているという。

構成●THE DIGEST編集部

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