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プロ野球

球場騒然!? 村上宗隆のバックスクリーン直撃弾が電光掲示板を破損!「タイプ違うが」次期リーダーへ高津監督が期待寄せる言及も

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.02.04

連日の柵越えを連発している村上。キャンプ3日目にはバックスクリーンに放った打球が電光掲示板に直撃した。写真:滝川敏之

連日の柵越えを連発している村上。キャンプ3日目にはバックスクリーンに放った打球が電光掲示板に直撃した。写真:滝川敏之

“村神様”の打棒の勢いが止まらない。

 ヤクルトの主砲であり、3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも侍ジャパンの4番候補として呼び声が挙がる村上宗隆が2月3日、沖縄県浦添市のANA BALL PARK浦添で連日の柵越えを連発した。

 しかも、そのうちの1本はセンターバックスクリーンの電光掲示板を一部破壊するほどのパワフルな打球で、見学に訪れたファンの度肝を抜く見事な一発だった。

 昨季、日本人のプロ野球シーズン最多56本塁打を放ち、歴史を塗り替えた球界の主砲は、キャンプ初日からエンジン全開。連日快音を轟かせ、柵越えを連発している。前日の2日には23歳の誕生日を迎え、心身ともに充実の時を迎えている。

 キャンプ3日目も若き大砲のバットは快調で、72スイング中24本が柵越え。豪快な一振りから繰り出された54スイング目の打球は、勢い良くスコアボードめがけて飛び、電光掲示板の上部に直撃。その衝撃で、掲示板の一部が破損されてしまったのだ。

 プロ野球史上最年少の三冠王が披露した迫力満点の特大アーチに球場はどよめき、この日一番と言っていい大きな拍手が起こった。持ち味の長打力を存分に見せつけた村上は、午後には今キャンプ初の特守に参加。ユニフォームを泥まみれにするほど、精力的に汗を流した。
 
 高津臣吾監督は「本調子じゃないと思うけど、『もっと』という気持ちが強い選手なので、打った打たないの驚きはない」と主砲のスイングは心配無用といった様子。むしろ、「一番の成長は守備」と54歳の指揮官は強調する。

 高津監督は「タイプは違うけど」と前置きしたうえで、「山田哲人が守備で評価されているみたいに、(村上は)バットでチームを引っ張ってくれていますけど、守備でもチームを引っ張る存在になってもらいたい」と、指揮官はチームの主将を務める山田のように、今後は打撃だけでなく、課題の守備でもチームを牽引するリーダーになってほしいと願っている。

 明日は完全休養日となるヤクルト。「キャンプも1か月長いですし、シーズンも1年間は長いので、慌てることはない。しっかり決められた時間を有効に使って、しっかり休んでもらうことが一番です」と、指揮官は長いシーズンを見据え、2016~18年の広島カープ以来となるセ・リーグ3連覇、そして日本一奪還を狙っている。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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