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プロ野球

「捕手らしい捕手」横浜DeNAのルーキー松尾汐恩を20年ドラ1右腕が称賛!「表情や感情を汲み取る力がすごい」と太鼓判

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.02.04

ドラフト1位で横浜に入団した松尾(中)。レギュラー奪取へ、連日精力的に汗を流している。写真:滝川敏之

ドラフト1位で横浜に入団した松尾(中)。レギュラー奪取へ、連日精力的に汗を流している。写真:滝川敏之

 期待の大型捕手に、熱視線が注がれている。

 沖縄県宜野湾市で春季キャンプ4日目を迎えた横浜DeNAベイスターズ。なかでも、期待の大型ルーキーが精力的に汗を流している。大阪桐蔭高出身の松尾汐恩だ。

 未来の正捕手候補として、2022年ドラフト1位でDeNAから単独指名された18歳は、グラウンド内外で元気に大きな声を出している。

 午前の全体練習後は、投内連携で軽快な動きを見せた背番号5は、その後ブルペンに移動。昨シーズン57試合に登板し5勝(1敗)10ホールドをマークしたプロ3年目(2020年ドラフト1位)の右腕、入江大生とバッテリーを組んだ。

 入江の熱のこもった球を18歳は「ナイスボール!」と声を出しながら、正確にキャッチング。ピッチングが終わると、ドラフト1位コンビはお互いの意思疎通を確認するかのように話し合った。相川亮二チーフ作戦兼バッテリーコーチも二人の会話を見届けた後、松尾にアドバイスを送った。

 バッテリーを組んだ入江はブルペンでの投球後、プロ1年目の女房役を「キャッチャーらしいキャッチャー」と高く評価した。
 
 入江は「今日は全然ダメ」と自身のフィールディングミスやブルペンでのピッチングに納得していなかったが「(松尾は)すごいです。しっかり相手の表情を見ている。球もそうだし、相手の表情や感情を汲み取る力。質というか、キャッチャーらしいキャッチャーです」と正捕手候補を称賛した。

 24歳の右腕は「初めて組んだけど、そう感じました。僕の投げやすいように構えてくれた」とシーズン本番でのバッテリー結成に手応えを掴む。

 松尾自身は「キャッチングが課題」と話し、プロのボールに慣れるためミットも試行錯誤が続いているという。それでも、先輩投手から絶賛される声が挙がるほど、やはり捕手としての潜在能力は高いと言える。

 大阪桐蔭では強肩強打が売りの世代ナンバー1捕手と呼ばれた逸材は、プロの世界でも扇の要になるため、一歩ずつ歩みを進めている。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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