プロ野球のキャンプインが迫り、各球団の補強もひと段落した印象を受ける。果たして今オフに的確な補強をしたのはどの球団なのか。即戦力と将来性、両面から採点してみたいと思う。即戦力については主力の退団のマイナスも考慮し、どちらも50点が満点で合計の満点が100点になるように採点した。今回はセ・リーグの6球団を取り上げる。
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ヤクルト・スワローズ:60点(即戦力:25点・将来性:35点)
今年の戦力を推し量るうえで、手痛いのは抑えを務めたスコット・マクガフの退団だ。代役候補としてメジャーで実績のあるキーオン・ケラを獲得したが、ここ数年は故障もあって、目に見える結果を残せていないだけに、大きな期待はかけづらいのが現状だ。
他にもディロン・ピーターズ、レイネル・エスピナルの助っ人外国人、ドラフトでは社会人ナンバーワンの呼び声も高い吉村貢司郎、さらに阪神から自由契約になった尾仲祐哉、巨人を自由契約になった沼田翔平(育成契約)を獲得するなど投手陣を補強しているが、やはり稼働4年で80セーブを挙げた守護神の抜けた穴は小さくないため、総合的に見て25点とした。
一方の将来性は村上宗隆の近い将来のメジャー挑戦を考慮してか、ドラフトで西村瑠伊斗と澤井廉という強打者の獲得は大きい。投手が手薄でも野手の補強を忘れないという点は評価できるだろう。
横浜DeNAベイスターズ:70点(即戦力:35点・将来性:35点)
即戦力という意味では、中日からのトレードによる京田陽太の獲得は大きい。チームのショートは昨季に高卒3年目の森敬斗が成長を見せたものの、いまだ1年間を通して任せるには不安で、ベテラン大和のコンディション面の懸念を考えても、実績十分の京田はかなりのプラスになるはずだ。
また、ドラフトでも投手では吉野光樹、橋本達弥、野手では林琢真と大学生、社会人の実力者を指名。捕手の嶺井博希がFAでソフトバンクに移籍したのはマイナスだが、全体的に考えると上積みの方が大きい印象だ。
将来性でもドラフト1位で高校世代ナンバーワン捕手の松尾汐恩の獲得は評価に値する。球団としては谷繫元信以来となる高校生捕手の1位指名だが、彼はそれも理解できるだけの実力とスケールを備えている。ドラフト4位の森下瑠大も故障がなければ、上位候補だった逸材左腕で、育成でも多くの高校生を指名して未来に向けた備えは十分だ。
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ヤクルト・スワローズ:60点(即戦力:25点・将来性:35点)
今年の戦力を推し量るうえで、手痛いのは抑えを務めたスコット・マクガフの退団だ。代役候補としてメジャーで実績のあるキーオン・ケラを獲得したが、ここ数年は故障もあって、目に見える結果を残せていないだけに、大きな期待はかけづらいのが現状だ。
他にもディロン・ピーターズ、レイネル・エスピナルの助っ人外国人、ドラフトでは社会人ナンバーワンの呼び声も高い吉村貢司郎、さらに阪神から自由契約になった尾仲祐哉、巨人を自由契約になった沼田翔平(育成契約)を獲得するなど投手陣を補強しているが、やはり稼働4年で80セーブを挙げた守護神の抜けた穴は小さくないため、総合的に見て25点とした。
一方の将来性は村上宗隆の近い将来のメジャー挑戦を考慮してか、ドラフトで西村瑠伊斗と澤井廉という強打者の獲得は大きい。投手が手薄でも野手の補強を忘れないという点は評価できるだろう。
横浜DeNAベイスターズ:70点(即戦力:35点・将来性:35点)
即戦力という意味では、中日からのトレードによる京田陽太の獲得は大きい。チームのショートは昨季に高卒3年目の森敬斗が成長を見せたものの、いまだ1年間を通して任せるには不安で、ベテラン大和のコンディション面の懸念を考えても、実績十分の京田はかなりのプラスになるはずだ。
また、ドラフトでも投手では吉野光樹、橋本達弥、野手では林琢真と大学生、社会人の実力者を指名。捕手の嶺井博希がFAでソフトバンクに移籍したのはマイナスだが、全体的に考えると上積みの方が大きい印象だ。
将来性でもドラフト1位で高校世代ナンバーワン捕手の松尾汐恩の獲得は評価に値する。球団としては谷繫元信以来となる高校生捕手の1位指名だが、彼はそれも理解できるだけの実力とスケールを備えている。ドラフト4位の森下瑠大も故障がなければ、上位候補だった逸材左腕で、育成でも多くの高校生を指名して未来に向けた備えは十分だ。