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プロ野球

18年前の岡田阪神Vの立役者現る!「JFK」のJ・ウィリアムスが育成左腕に助言。セ界制覇へ”鉄腕魂”注入!?

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.02.06

プロ3年目の育成ドラ1左腕の岩田(左)に通訳を介し、アドバイスを送るウィリアムス氏(右)。写真:滝川敏之

プロ3年目の育成ドラ1左腕の岩田(左)に通訳を介し、アドバイスを送るウィリアムス氏(右)。写真:滝川敏之

 沖縄県宜野座で春季キャンプを張る阪神タイガース。2月6日の宜野座は、早朝から豪雨が降り、宜野座村営球場には水がたまり使用できなかった。

 そのため、この日の阪神ナインは、室内練習場で過ごした。臨時コーチとして同キャンプ地に帯同している赤星憲広氏の熱血指導のもと、走塁練習やチームプレー、体幹トレーニング、ウエイトトレーニングなどで体を動かした。

 投手陣は3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出された湯浅京己、3年ぶりの二桁勝利を狙う西勇輝、去年9勝を挙げた左腕の伊藤将司などがブルペンに入った。

 なかでも伊藤は102球を投げ、気迫を見せた。ストレートを中心にスライダー、カーブ、カットボールなど変化球も試した。26歳の左腕は「先発投手ですし、開幕投手は狙っていきたい」と初の大役へ意気込みを述べた。

 全体練習後、ブルペンでは3年目の岩田将貴が居残りでフォームを調整しながら、投げ込みを行なっていた。キャッチャーを座らせ、岩田のピッチングに熱視線を送っていたのは、元阪神の鉄腕リリーフ左腕ジェフ・ウィリアムス氏だった。
 
 2005年の優勝メンバーであるウィリアムス氏は、第1次岡田政権の絶対的なリリーフエースとして、藤川球児、久保田智之とともに勝利の方程式「JFK」を結成。「鬼神」も称された剛腕はフル回転で活躍し、チームの2年ぶり9度目のセ・リーグ制覇に貢献した。

 現役引退後、ウィリアムス氏は阪神の駐米スカウトとして、4日から宜野座キャンプに第2クールから訪れている。同氏は自身と同じ左腕である岩田の質問に答え、ときにはマウンドプレートの立ち位置、ボールのリリースポイント、投げ込んだ後の足の踏み位置などを身振り手振り24歳に伝授した。

 2021年に育成ドラフトで入団した変則左腕は、偉大な優勝メンバーの一員である左腕からのアドバイスに耳を傾け、フォームを見直しながら伸びのある真っすぐ、変化球を織り交ぜピッチングを続けた。練習後も確認し、お互い満足した表情を見せた。

 2005年以来、18年ぶりの優勝を狙う岡田阪神。ウィリアムス氏のような鉄腕左腕を輩出できれば、覇権奪還に一歩近づくかもしれない。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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