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プロ野球

【パ・リーグ戦力分析】「80億円補強」のソフトバンクがV候補一番手!日本ハムは“二刀流”矢澤宏太、“逆輸入”加藤豪将と話題ずくめ

出野哲也

2023.02.09

今オフに新天地を求めた選手たちがパの勢力図を変えるか? 写真はソフトバンクに加入した近藤(左)と、メジャーから日本ハム入りした加藤(右)。写真:THE DIGEST写真部、Getty Images

今オフに新天地を求めた選手たちがパの勢力図を変えるか? 写真はソフトバンクに加入した近藤(左)と、メジャーから日本ハム入りした加藤(右)。写真:THE DIGEST写真部、Getty Images

【ソフトバンク】
 優勝候補の一番手がソフトバンクであるのは当然だ。そもそも昨年も、優勝は逃したとはいえ勝率は1位タイ、得失点差はオリックスを52も上回った。そこへ「80億円補強」を施したのだから、これで優勝を逃すようでは笑いものだ。

 もっとも、大エース千賀滉大が抜けた穴は簡単には埋まらない。ガンケルは実力はあっても故障が絶えず、マイナーリーグでも不振だった有原航平も計算しづらい。とはいえブルペンにはロッテからオスナが加わり、モイネロとの超強力コンビが誕生。7回までリードすれば、ひっくり返される試合はほとんどないと思われる。野手も近藤健介はウィークポイントだった一番打者として最適の人材。新外国人のアストゥディーヨ、ホーキンスの出番があるのか? と思われるくらいの陣容だ。

【オリックス】
 王者オリックスもしっかり補強できた。もちろん吉田正尚の退団は痛手だが、新加入の森友哉は球界で最も希少価値の「打てる捕手」。新外国人のシュウィンデルが、吉田の穴をある程度まで埋められるなら、総合的な戦力はそこまで大きく落ちないだろう。

 ドラフト1位の曽谷龍平も、ただでさえ強力な投手陣をさらに強化してくれそうで、3連覇の可能性は十分ある。
 
【西武】
 森を失った西武は、代わりの捕手を補充するわけでもなく、若手の成長に懸けている。長期的にはプラスになるかもしれないが、少なくとも今季は経験不足に悩む場面も多いだろう。打撃面でも、ただでさえ昨年はリーグ5位の464得点しか取れなかったところへ森が抜けてしまったのだから、被害は甚大だ。

 ドラフトでは1位で蛭間拓哉、現役ドラフトも阪神から陽川尚将を手に入れたが、やはり頼りにしたいのは新外国人の2人。3AではマキノンがOPS1.011、ペイトンはリーグ最多の25本塁打を記録しており、日本でも同じような数字を残せるか。
 
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