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プロ野球

「角度が凄かった」佐々木朗希が“村神様”斬りの「仕上がり」を披露!初実戦で最速160キロに本人の手応えは?

岩国誠

2023.02.16

2回5奪三振と好調さを光らせた佐々木。最速160キロを記録した。<br />
写真:岩国誠

2回5奪三振と好調さを光らせた佐々木。最速160キロを記録した。
写真:岩国誠

 WBC日本代表に選出されているロッテ・佐々木朗希が2月15日、沖縄・糸満市で行なわれたヤクルトとの練習試合に登板。2回を5奪三振、無失点と順調な仕上がりぶりを見せた。

「マリーンズのピッチャー、佐々木朗希~」

 ウグイス嬢・谷保恵美さんの声が初めて響き渡った糸満市西崎球場。スタンドに収まりきらず、外野芝生席までファンが詰めかけた。満員の観客席から、佐々木の登場にひと際大きな拍手が沸き起こった。

「ストライクをどんどん投げて、試合レベルでのズレを確認する」そのことを意識して臨んだという対外試合初登板。初回からその言葉通りに、ストライク先行のピッチングで三者連続空振り三振。3番・内山壮真に対しては早くも160キロを投じるなど、圧巻の立ち上がりを見せた。

 そして2回。昨年のセ・リーグ三冠王、4番・村上宗隆との侍ジャパン対決を迎える。場内の観客からは、さらに大きな拍手が起こった。

 初球はアウトローへの159キロ。警戒したのか、この日初めてボール球から入った佐々木。しかし、フォークを2球続けて追い込むと、最後は内角へ160キロのストレート。令和の三冠王のバットが空を切り、この日1番の歓声が球場を包み込んだ。

「最後はいいところに行ってくれました。練習試合とはいえ、ホームランは打たれたくなかったので、抑えられて良かったと思います」
 
 続く長岡秀樹に初球のストレートを左安打されたものの、後続はしっかり抑え、2回29球で降板。被安打1ながらも、村上を含む5奪三振の好内容で、17日からのWBC代表合宿へ弾みをつけた。

「ここまでいい準備ができているので、本番に向けて、しっかりいい練習をしていきたいと思います」

 この日投じた29球の内訳は、ストレート13球、フォーク13球、そしてスライダーが3球だった。ストレートは最速160キロ。変化球でも空振りやファウルも取れており、この時期にしては申し分ない内容だったが、佐々木自身はどう捉えているのか。

「今日に限って言えば、左バッターにはフォーク、右バッターにはスライダーというところを軸にして投げようと思っていました。まだまだベストじゃないですけど、去年の強化試合よりも良くなっていますし、これから投げていけば良くなってくると思います」
 
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