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「オオタニはFA市場を探検する」大谷翔平の代理人が“オープン姿勢”を強調!シーズン途中の移籍に否定的も「二刀流の求婚者」を米メディアが予測

THE DIGEST編集部

2023.02.21

春季キャンプで特大HRを放った大谷。代理人はシーズン中の移籍に否定的だ。(C)Getty Images

 来るべき2023年シーズンに備えて、米国アリゾナ州テンペでスプリングキャンプを張るロサンゼルス・エンジェルス。新シーズンに向け、大谷翔平は快音を連発している。

 現地20日に行なわれたフリー打撃では、22スイングで10本の柵越え。そのうち、右中間へ推定飛距離140メートルを超える場外弾を放ち、ボールが駐車場まで届く特大アーチを連発するほど、大谷のエンジンは上向き。今季も投打の二刀流で米球界を大いに沸かせてくれるだろう。

 そんな二刀流に関わる重要人物から、同日気になる発言が飛び出した。大谷の代理人を務めるCAAスポーツのネズ・バレロ氏が、この日エンジェルスのキャンプ施設を視察。シーズン中の再契約について「常にオープンな状態だ」と米スポーツ専門局『ESPN』をはじめ、複数の現地メディアに語った。

 同氏は続けて「この交渉は複雑であり、ショウヘイにはシーズン最後までプレーしてもらい、フリーエージェント(FA)市場を探検する権利がある」と、今季終了後FAとなる大谷の去就について述べたが、「重要な交渉をまとめるのは一般的に難しい」としたうえで、「シーズン終了後になると考えるのが、理にかなっていると思う」とシーズン中の契約延長には否定的な見解を示した。

『ESPN』の予測によると、「豊富な資金力を有するロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツが、二刀流スターの最も積極的な求婚者である」と見解を立てており、今夏トレードの可能性も決して低くはないとみている。
 
 同じく米放送局『FOX Sports』もバレロ氏の発言を紹介し、「これはエンジェルスとMLB全体に関する切実な問題であり、28歳のオオタニは2023年シーズン終了後、オープンマーケットに出るだろう」と今オフ、二刀流のFA市場流失は避けられない状況と見ている。

 今月16日にフィル・ネビン監督から直々に2年連続開幕投手を告げられた大谷は「僕の目標は優勝すること」と語っており、「僕はFA市場の専門家ではないし、その中に入り込みたくもない。シーズンに集中したいんだ」と自身の去就には全く興味を示していない。

 バレロ氏も大谷の思いを汲み「すべての偉大な選手がそうであるように、もちろん彼はポストシーズンを経験したいと思う」と話すが、「でも、それが決め手なのでしょうか?それは分からない。ただ、待つしかないでしょう」と慎重に答えた。

 はたして稀代の二刀流は、今季どんなシーズンを過ごすのか。米球界の記録を塗り変え続ける日本人に注がれる関心は日増しに大きくなっている。

構成●THE DIGEST編集部

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