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侍ジャパン

ベールに包まれていた投手起用が判明。球数制限下のWBCでカギとなる“ジョーカー的存在”とは?<SLUGGER>

氏原英明

2023.02.23

佐々木(右)は4人目の先発? 髙橋(左)はタイブレーク? 松井(中央)はイニング途中からのリリーフ? 果たしてWBCでの起用法とは……。写真:梅月智史

佐々木(右)は4人目の先発? 髙橋(左)はタイブレーク? 松井(中央)はイニング途中からのリリーフ? 果たしてWBCでの起用法とは……。写真:梅月智史

 それぞれの役割は、ピッチングコーチから個別に伝えられたのだという。

 侍ジャパン合宿第2クール2日目が終わりにさしかかった頃、週末のソフトバンクとの強化試合2連戦に登板する投手陣が発表された。これまではひた隠しにされてきた投手起用だったが、ひとまずの陣容が見えてきた。そこから見える具体的な起用法を読み解いてみた。

「そこの場面を与えられたことは嬉しかった。緊迫している場面になると思いますが、やってやるぞという気持ちになりました。すごく楽しみですね。いいパフォーマンスを出せるようにしていきたい」

 そう語ったのは、最年少の高橋宏斗(中日)だ。

 昨年の強化試合から侍ジャパンは「タイブレークの登板する投手枠」が設けられている。そこに抜擢を受けたのが高橋宏だった。25日の特別に用意されたタイブレーク試合で彼は登板する予定だ。

 もっとも、代表合宿が始まってからも、投手陣の起用法はなかなか見えてこなかった。
 
 メジャーリーガーの2人、ダルビッシュ有(パドレス)と大谷翔平(エンゼルス)に、日本でも屈指のエースである山本由伸(オリックス)を加えた3名は先発で確定だろう。しかし、4人目については誰も明言はしなかった。

 また、第2先発にどの投手が抜擢され、あるいは先発からリリーフに回るのは誰なのか? クローザー候補も多くいるなかで誰が務めるのか。それぞれの位置がまったく見えなかった。

「役割についてはまだこれからですね。あまり、外には漏れないように、皆さんの協力をよろしくお願いしますね」

 第1クールの最終日にそう語ったのは吉井理人コーチだった。

 本当に決まっていなかったのか。栗山英樹監督もなかなか口にせず、こう語ったものだ。

「投手も野手もなんだけど、ギリギリまで引っ張りたいんだ。投手は最後までっていうわけにはいかないだろうけど、レギュラーが決まっているという状態にはしたくない」
 
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