侍ジャパン

「見させてもらう」25日鷹戦を控える栗山監督が“侍戦士の状態把握”を強調「自分が気になる所の落とし込み」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.02.24

25、26日にソフトバンクと強化試合を行なう侍ジャパンの栗山監督。WBC開幕に向け実戦を迎える。写真:梅月智史

 侍ジャパンが、いよいよ実戦形式の強化に入る。

 3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、宮崎県で強化合宿をしている日本代表は2月25、26日にソフトバンクと強化試合を行なう。

 チームを率いる栗山英樹監督は練習が休日だった24日、「明日(25日)は見させてもらいます」と選手の状態チェックが目的になると明かした。

 いよいよ侍ジャパンが初陣を迎える。61歳の指揮官は「明日は見させてもらいます。大事な場面でこういうことがあるだろうなという所は、特別なサインを出すかもしれないけど」と前置きしたうえで、「こっちが思っている状態と、試合の感じでこんな感じかという自分の頭と(選手の)状態の感じを第1テーマにしたい」と語り、まずは現状の各選手のコンディションを見極める所から探っていくようだ。

 指揮官は続けて、「僕が思っている選手のギャップと、こういう状態なんだろうなというギャップの埋め方、確認を含め、自分が気になっているところの落とし込みです」と、試合を通じて自分の持っているイメージと実際の選手の状態を見極め、双方のギャップを埋める。

 改めて選手ファーストを強調し、「選手自身がこれだけの一流選手なので、そこ(本番)にもっていかないと」と付け加えた。
 
 選手たちの雰囲気も明るく、合宿を通じて結束力も高まっている。指揮官は代表選手たちに気を負わせないよう「普段通り」という言葉を使っているが、選手たちの気持ちに寄り添う指揮官の配慮が垣間見えた。

「そう言っても力も入るし、いろんなことを思ってそれぞれの立場でやると思うんだけど、とにかくこっちは選手のいいものを出したい。それをうまく組み合わせて、みんなに喜んでもらえるようにこっちは努力するだけなので」

 25日ソフトバンク戦のスタメンを発表し、いよいよWBCに向け気運が高まってきた侍ジャパン。試合は13時30分に、ひなたサンマリンスタジアム宮崎でプレイボールとなる。

構成●THE DIGEST編集部

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