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侍ジャパン

第1回WBC優勝監督・王貞治氏が『世界一奪還』のカギを提言。大谷翔平、ダルビッシュ有らMLB組参戦の“大会価値”を評価「真実に近い」

THE DIGEST編集部

2023.02.26

WBC第1回優勝監督である王氏が侍ジャパンの強化試合を視察した。(C)Getty Images

WBC第1回優勝監督である王氏が侍ジャパンの強化試合を視察した。(C)Getty Images

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初代日本代表監督である王貞治氏が侍ジャパンを激励した。

 ソフトバンクの球団会長兼特別チームアドバイザーを務めている王氏が、前日に引き続き26日ソフトバンクとの強化試合を視察。王会長は初陣を飾った25日の試合について、「まだまだ試合形式に慣れていない部分もある」と前置きしたうえで、「(初戦が)3月9日からというのは決まっていますから。経験豊富な選手たちですから、十分その日に合わせて調子も上げてくると思います」と、期待を寄せた。

 王会長はメジャーリーグ組のなかで唯一、合宿初日から合流したダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)に注目。投手と野手関係なく声をかけ、積極的にアドバイスを送る姿に「第1回はイチローくんがそういう形で選手たちを引っ張ってくれましたからね」と語り、自身が指揮を執った侍ジャパンの“天才打者”に姿を重ねた。

 同氏は続けて、「メジャーで戦って、いい成績を出している選手が一緒にいるということは日本の選手たちにとって、ものすごく心強い。いい励みになると思います」と、現役メジャーリーガーが、NPBの侍戦士に好影響を与えていると指摘する。

 王会長は監督を務めた2006年の第1回WBCを制覇。5回目の今大会で世界一奪還を目指すチームの強みについて「アメリカやドミニカの選手たちと普段戦っている選手たちがいることが、真実に近いと思う」と持論を展開した。

「日頃から日本だけでやっていると、アメリカのメジャーでやっている選手はすごく見えちゃうんだけど、実際にはそんなに差はないんだと。選手たちに自信をつけてくれるだろうし、現実に大谷くんはホームランを打ったり二刀流で活躍したり。ダルビッシュくんも42歳まで契約を勝ち取るほどの成績を出したわけだからね。だから、そういう選手たちと一緒にやるのはプラスアルファになると思いますよ」
 
 また、王会長はWBCについて「最初はどういう意味合いの戦いなのか、よく分かっていなかった」と語る。過去4大会に比べて、今大会は真の“世界一”を争う価値ある大会に成長していると感じ、喜びを語った。

「今の時代、選手たちもWBCに参加したいという大会になっていった。そういった意味では、今回の日本チームは最高のチームができたと思います。選手たちの意識が優勝するんだ!という思いを強く思って大会に臨んでくれている」

 3大会ぶりの世界一を狙う侍ジャパン。第1回の優勝監督は「短期決戦は投手陣がカギを握る」と指摘し、「守備でミスが出ないように。そうすれば実力者の集まりですから、普段通りにやってくれればいいと思います」と、世界一奪還のキーポイントを挙げた。

 日の丸の重みを知る82歳は「日本の方が、僕は日の丸を背負ってプラスのパワーが加わってくると思います。期待も含めてですけど、みんな気持ちを一つにして戦うのが日本の良さですから」と、栗山英樹監督をはじめ侍戦士らにエールを送っている。

構成●THE DIGEST編集部

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