2023オフにフリーエージェント（FA）となる大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）。チームの主砲マイク・トラウトも気が気でないようだ。

　ここ２シーズンで二刀流を成功させ、米国を席巻し続けている大谷。2021年にはアメリカン・リーグMVPに輝き、昨季は惜しくも同賞を逃したものの、史上初となる投打の両方で規定到達を果たした。

　唯一無二の存在として球界を沸かせる28歳だが、８年連続でレギュラーシーズンで敗退するなどチームは低迷している。これまでに大谷は何度も「勝ちたい」と口にしており、決して満足はしていない状況だ。

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　そしてエンジェルスとの契約最終年となるシーズンを前にトラウトは、「ショウヘイ・オオタニを残したいなら…」と地元紙『New York Post』で口にしたうえで、「我々が勝ってポストシーズン進出すれば、もう少し残留を考えてくれるだろう」と期待を込めていたようだ。

　同紙によれば、「ライバル球団の幹部は、エンジェルスがオオタニを引き留める可能性は『５％』と言及する。だがエンジェルス内部でもトラウトを含む現実主義者は、シーズン終了後にFAとなるオオタニを引き留める可能性は高いと考えているようだ」と伝える。
  　ここ２シーズンは故障が相次ぎ、本来の力を発揮できていないトラウトだが、３度MVPを獲得した実績からも分かるとおり最強スラッガーの一人である。そんな彼も、「ショウヘイは信じられない選手だ。比較するのは好きではない。だけど投打ともに際立っている」と大谷を認めている。

　大谷を残留させるためにノートレード条項を破棄することに関しては、「今はまだ頭にない。その時がくれば考えるけど」と主砲は話す。果たして、勝ちにこだわる大谷を引き留められるだろうか。トラウトは「今年こそ必ず勝たなければ」と気を引き締めている。

構成●THE DIGEST編集部

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