侍ジャパンに、頼もしい戦力がついに合流した。

　昨シーズン、メジャーリーグのセントルイス・カーディナルスで外野の一角を占めたラーズ・ヌートバーだ。日系米国人として初めてワールド・ベースボール・クラシック（WBC）日本代表に選出された同選手は日本時間３月2日、米ロサンゼルス発の飛行機で羽田空港に到着した。

　開口一番『ヨロシクオネガイシマス』と日本語で挨拶し、出迎えた報道陣の心を掴んだヌートバー。さらに、同日チームが滞在する名古屋に移動すると、宿舎で侍ジャパンの背番号「23」のユニフォームに袖を通し、満面の笑みを浮かべた。

　侍ジャパン公式ツイッターは、ヌートバーがユニフォームを着用した写真を投稿すると、これが瞬く間に大反響。「こんなに嬉しい顔で日本代表のユニフォームを着ると、こっちまで嬉しくなる」「誠也の分も頑張ってほしい」「かっこいいなおい」「タツジ頼む」「笑顔がステキ」「似合うや～ん」と言ったコメントが相次いだ。
  “ヌートバー・フィーバー”に沸く日本に、米国記者も思わず反応している。WBCの情報を連日発信し、同大会を取材しているショーン・スプラドリング記者はヌートバーが来日した動画を引用し、「ラーズが到着した様子」と説明。日本の報道陣やファンが彼に注ぐ注目度が高いことを伝えている。

　さらに、日本時間３月1日の夜中にプライベートジェットで同じく羽田空港に到着し、３日に名古屋入りした大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）とヌートバーのロッカールームでのツーショット写真を同記者はツイッターに投稿。「オオタニ＆ラーズ、チームメイト」と興奮した様子で綴っている。

　また、カーディナルスのあらゆる情報を配信している『Cards Convo』は、ヌートバーが来日したことを伝える日本のニュース番組を紹介し、「WBCのために来日したラーズ。彼が受けるすべての愛を見るのはとてもクールだ」と、こちらもヌートバーに注ぐ熱狂ぶりに驚きを持って伝えている。

　いよいよ、侍ジャパンに合流したヌートバー。３日19時からの中日との壮行試合には出場しないが、チームメイトからはミドルネーム「タツジ」から「たっちゃん」と愛称で呼ばれ、早くもチームに溶け込み始めている。

　日本人の母を持つ米国育ちのメジャーリーガーの出陣は近い。

構成●THE DIGEST編集部

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