３月８日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で３度目の世界一を目指す今回の日本代表には、４人のメジャーリーガーが出場する。

　ダルビッシュ有（サンディエゴ・パドレス）は２月17日から実施された宮崎キャンプから参戦。大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス）、ラーズ・ヌートバー（セントルイス・カーディナルス）は今月３日に合流を果たした。そして４日に帰国したのが、今季よりボストン・レッドソックス入りした吉田正尚だ。

　メジャー１年目でWBC出場を果たす彼には、日本国内のみならず、レッドソックスのファンや関係者も注目している。レッドソックス専門メディア『BoSox Injection』では、現地３日、自軍の選手が関係するWBCでの注目試合を選出し特集。そのなかで、吉田の出場が見込まれている９日の中国戦が取り上げられた。

　同メディアは、「日本が中国を迎え撃つ重要な試合で、レッドソックスファンは、今オフに５年9000万ドルでチームと契約したマサタカ・ヨシダを初めて目にすることになる」と日本人ルーキーの大舞台出場に強い関心を示した。

　そして「スプリングトレーニングに参加したヨシダは、そのパワーでコーチ陣を驚かせた。ジム・ライスやペドロ・マルティネスなど、レッドソックスの伝説的な選手たちとも交流をし、レッドソックスの文化に完全に溶け込んだ」と充実したキャンプの模様を伝えたうえで、こう記した。
  「レッドソックスは、今シーズンヨシダに大きな期待を寄せており、ファンにとってWBCは彼を見る最初のチャンスだ」

　また、「日本チームには、今シーズン後FAとなるショウヘイ・オオタニが所属している」と今季よりボストンに本社を置くニューバランス社と契約したことに触れたうえで、「レッドソックスファンは、これが来季のチームとの契約の前触れではないかと胸を高鳴らせている」と渇望を綴った。

　チームの一員となったばかりの外野手への期待は大きく、さらに「二刀流スター」への想いも募らせている、専門メディアによる今回のトピック。いずれにせよ今回のWBCは、米国からも日本人プレーヤーの一挙手一投足には、数えきれない視線が注がれるのは間違いない。

構成●THE　DIGEST編集部

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