球界で世界一の国を決める戦いが6年ぶりに幕を開けようとしている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だ。3月8日に台湾で行なわれるプールAのキューバ対オランダの一戦から各地で激闘がスタートしていく。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、2017年以来の開催となるWBC。今大会は過去大会と比較しても、各国で数多のトップスターたちが参戦を表明。日本も大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)といったメジャーリーガーたちが侍ジャパンの一員となった。
まさに夢のような国別対抗戦にあって、やはり見たいのは、日頃は顔を合わせる機会のないスターたちによる"本気"のマッチアップだ。そんななかで現地3月5日にMLB公式サイトは「ワールド・ベースボール・クラシックでの夢の12対戦」を銘打った特集を掲載。記事を執筆したデビッド・アドラー記者が厳選した対戦がリストアップされた。
驚くべきは12対戦のうち4対戦に日本人が絡んでいる点だ。WBCにおいては2度の大会制覇を誇る侍ジャパンだけに、その注目度の高さを裏付ける結果と言えるかもしれない。
日本人の絡んだ4カードのうちで最初に紹介されたのは、「マイク・トラウトvs大谷翔平」だ。ともにエンジェルスを牽引する天才同士のマッチアップとなるが、アドラー記者は「これは大会を象徴するような対戦だ」と強調。そして、次のように期待を込めた。
「当代最高の選手であるトラウトと唯一無二の二刀流スーパースターのオオタニ。ワールド・ベースボール・クラシックは、チームメイト同士が対戦できる唯一の場所だ。アメリカと日本は1次リーグを異なる舞台で戦うため、実現は準決勝か決勝まで待たなければいけない。だが、それを想像してみてくれ」
また、アドラー記者はNPBの3選手にも着目し、以下の3カードをリストアップしている。
村上宗隆(ヤクルト)vsエドウィン・ディアス(プエルトリコ)
佐々木朗希(ロッテ)vsイ・ジョンフ(韓国)
山本由伸(オリックス)vsフレディ・フリーマン(カナダ)
いずれも日本人選手たちの対戦相手は、現球界で屈指の実力を兼ねるスターだ。そのなかでアドラー記者が「将来的にはメジャーリーグの舞台でも間違いなく見られる」と訴えたのが、佐々木とイ・ジョンフの日韓戦だった。
「リーとササキの対戦は、2人のインターナショナルな俊英であり、将来のメジャー入りが確実視される有望株同士の対決となる。24歳のイは、キウォム・ヒーローズで打率.349、23本塁打、113RBIを記録し、KBOのMVPに君臨する左のスラッガー。そして、来シーズン以降にメジャーへのポスティング移籍が決定的だ。一方のササキはまだ21歳だが、こすでに日本球界で最もハードなボールを投げる剛腕である」
大会が進行していくなかで、アドラー記者が願った精鋭たちによるマッチアップは見られるのか。各国のパフォーマンスとともに、興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】【WBC】村上宗隆・佐々木朗希・山本由伸「以外」でMLBスカウトが熱視線を送る侍ジャパン戦士とは
【関連記事】怪腕ダルビッシュ有は何が「とんでもない」のか。侍Jのブルペンで首脳陣も脱帽した尋常じゃない技術力と異能ぶり
【関連記事】異次元だった"ショウヘイ劇場"。たった15分の打撃練習に垣間見えた大谷翔平が「野球の神」と比較される理由【WBC】
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、2017年以来の開催となるWBC。今大会は過去大会と比較しても、各国で数多のトップスターたちが参戦を表明。日本も大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)といったメジャーリーガーたちが侍ジャパンの一員となった。
まさに夢のような国別対抗戦にあって、やはり見たいのは、日頃は顔を合わせる機会のないスターたちによる"本気"のマッチアップだ。そんななかで現地3月5日にMLB公式サイトは「ワールド・ベースボール・クラシックでの夢の12対戦」を銘打った特集を掲載。記事を執筆したデビッド・アドラー記者が厳選した対戦がリストアップされた。
驚くべきは12対戦のうち4対戦に日本人が絡んでいる点だ。WBCにおいては2度の大会制覇を誇る侍ジャパンだけに、その注目度の高さを裏付ける結果と言えるかもしれない。
日本人の絡んだ4カードのうちで最初に紹介されたのは、「マイク・トラウトvs大谷翔平」だ。ともにエンジェルスを牽引する天才同士のマッチアップとなるが、アドラー記者は「これは大会を象徴するような対戦だ」と強調。そして、次のように期待を込めた。
「当代最高の選手であるトラウトと唯一無二の二刀流スーパースターのオオタニ。ワールド・ベースボール・クラシックは、チームメイト同士が対戦できる唯一の場所だ。アメリカと日本は1次リーグを異なる舞台で戦うため、実現は準決勝か決勝まで待たなければいけない。だが、それを想像してみてくれ」
また、アドラー記者はNPBの3選手にも着目し、以下の3カードをリストアップしている。
村上宗隆(ヤクルト)vsエドウィン・ディアス(プエルトリコ)
佐々木朗希(ロッテ)vsイ・ジョンフ(韓国)
山本由伸(オリックス)vsフレディ・フリーマン(カナダ)
いずれも日本人選手たちの対戦相手は、現球界で屈指の実力を兼ねるスターだ。そのなかでアドラー記者が「将来的にはメジャーリーグの舞台でも間違いなく見られる」と訴えたのが、佐々木とイ・ジョンフの日韓戦だった。
「リーとササキの対戦は、2人のインターナショナルな俊英であり、将来のメジャー入りが確実視される有望株同士の対決となる。24歳のイは、キウォム・ヒーローズで打率.349、23本塁打、113RBIを記録し、KBOのMVPに君臨する左のスラッガー。そして、来シーズン以降にメジャーへのポスティング移籍が決定的だ。一方のササキはまだ21歳だが、こすでに日本球界で最もハードなボールを投げる剛腕である」
大会が進行していくなかで、アドラー記者が願った精鋭たちによるマッチアップは見られるのか。各国のパフォーマンスとともに、興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】【WBC】村上宗隆・佐々木朗希・山本由伸「以外」でMLBスカウトが熱視線を送る侍ジャパン戦士とは
【関連記事】怪腕ダルビッシュ有は何が「とんでもない」のか。侍Jのブルペンで首脳陣も脱帽した尋常じゃない技術力と異能ぶり
【関連記事】異次元だった"ショウヘイ劇場"。たった15分の打撃練習に垣間見えた大谷翔平が「野球の神」と比較される理由【WBC】