決して万全の状態ではない中でも"魅せる"。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のスター性はやはり図抜けている。
【PHOTO】大谷が衝撃の3ランホームラン!WBC前哨戦、侍ジャパン対阪神タイガースの厳選フォトギャラリー!
3月6日に行なわれた阪神タイガースとの強化試合で、「3番・指名打者」で先発した大谷は、3回表の第2打席に放った3ランホームランに続き、5回表の第3打席に2打席連続となるバックスクリーン弾を放った。
球場全体も一瞬静まり返るような一打だった。第1打席に阪神先発の才木浩人が投じたアウトローへのフォークをすくい上げてセンターへの特大アーチを放った大谷。その打棒は一発だけではとどまらなかった。
阪神2番手の左腕・富田蓮と対峙したフルカウントからの7球目、真ん中高めに甘く入った142キロのストレートに反応。打った瞬間に本人が苦々しい表情を浮かべたように、やや詰まったような当たりだったが、打球はあっという間にセンター右のスタンドに着弾した。
1本目の直後には「時差ボケで体調が100%じゃない」と語った大谷。それでも侍ジャパンでの実戦初戦でいきなりの2ホーマーだ。そんな「史上最高の選手」たる所以を遺憾なく見せつける背番号16には、レジェンドも感嘆の言葉を漏らした。
テレビ朝日系の中継で解説を務める元ヤクルトの古田敦也氏は「今のは詰まってましたよ。完全に詰まってるのに……。僕は(第1打席より)そっちの方が衝撃ですよ」と指摘。これに同じく解説を務めた元西武の松坂大輔氏も「また違った凄さを見せてくれましたよね」と息をのんだ。
観る者の期待を軽々と上回ってしまう大谷。その頼もしさには脱帽するほかにない。
構成●THE DIGEST編集部
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