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侍ジャパン

試合勘がない? 二刀流戦士は絶好調だ! 侍ジャパンでの3本のヒットに見る「打者・大谷」のバロメーター【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.08

膝をつきながらバックスクリーンへと運ぶ一発を放った大谷。その状態はすこぶる良い。(C)Getty Images

膝をつきながらバックスクリーンへと運ぶ一発を放った大谷。その状態はすこぶる良い。(C)Getty Images

 日本球界の至宝は、2日後に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、すこぶる調子が良さそうだ。侍ジャパンの二刀流戦士、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。
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 今月3日にチームに合流した大谷。MLBの設ける保険の関係からようやく実戦に臨めたのは、6日に行なわれた阪神との強化試合から。9日の中国戦で「投打二刀流」での先発登板が見込まれていただけに、試合勘がやや不安視されもした。

 だが、そこは「史上最高の野球選手」と言われる男。やはり役者が違う。とりわけ「打者・大谷」は圧巻の一語だ。

 阪神戦では2打席連続となる3ランホームランをマーク。とくに回に放った2本目は相手投手の富田蓮にバットを折られながらもスタンドインさせる驚異の一打だった。さらに7日のオリックス戦でも大谷は、初回の第1打席でセンター前ヒットを記録。直後に吉田正尚(ボストン・レッドソックス)が放った先制タイムリーを演出してみせた。

 本人は「時差ボケで100%ではない」という。それでも筆者が「大谷はすこぶる調子が良い」と確信できるのは、打球がセンター方向へと飛んでいるからだ。
 
 大谷の打撃を見るうえで、ひとつのバロメーターとなるのは、センターから左翼方向への長打をどれだけコンスタントに打てるかどうかだ。

 いわゆるスランプ時の大谷は、相手バッテリーの執拗な外角球を引っ張ってしまい、凡打としてしまう場面が多くなるのが特徴だ。しかし、6日の阪神戦で相手先発の才木浩人の外角低めへのフォークをバックスクリーンへと運んだように、状態の良いときは外角へのボールを無理なく弾き返せるのである。

 実際、当人も「やっぱり甘い球はセンター方向に打つ。基本的なことですけど、配球に偏りがなくなってきているので、そこがやっぱり大事かなと思います」と語っており、センター方向への打球に重きを置いているのは明らかだ。

 だからこそ、強化試合で放った3本のヒットがいずれもセンターに飛んでいるのは、実に頼もしい。9日に迎える中国とのWBC初戦に向け、「打者・大谷」への不安要素はないと断言したい。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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