いよいよ、3大会ぶりの世界制覇に向けた戦いが始まる。3月9日、日本代表は、中国代表とのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の初戦を迎える。
栗山英樹監督が「日本野球の魂を信じている」と厳選したメンバーは、2月17日にスタートした宮崎合宿から本格始動。今月3日には大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、翌4日には吉田正尚(ボストン・レッドソックス)が続々と合流。鈴木誠也(シカゴ・カブス)の故障離脱というアクシデントはあったが、充実の戦力が集った。
すでに実戦でも結果を残している。ソフトバンク、中日、阪神、オリックスと実施した6試合では5勝1敗。とりわけメジャーリーガー組がプレー可能となった阪神、オリックス戦では、実戦感覚が不安視された打者が奮起。合計22安打17得点で「史上最強」と言われるチームの力を見せつけた。
この実戦を経て「どういう形のつながりがいいのか。これから一晩考えて、しっかり決めます」と語った栗山監督。この言葉を鵜呑みにすれば、いまだスタメンは思案中なのだろう。だが、最後のオリックス戦で“答え”は出たと言えるのではないだろうか。
大阪での強化試合は、「メジャー組を上位で打たせて、打席を回したい」という指揮官の言葉にもある通り、合流して間もない選手たちの実戦感覚を養う場でもあった。だが、ここで組まれた打線は見事に機能した。とくにオリックス戦の並びは「最適解」と言えるほどだった。
その内容を見て、筆者が考える現在のベストなオーダーは以下の通りだ。
1番(中):ラーズ・ヌートバー
2番(右):近藤健介
3番(指):大谷翔平
4番(左):吉田正尚
5番(一):岡本和真
6番(三):村上宗隆
7番(二):牧秀悟/山田哲人
8番(遊):源田壮亮
9番(捕):甲斐拓也
この侍ジャパンにおいて、やはり重要になるのは大谷だ。この稀代のパワーヒッターをどう活かすかは、世界制覇の成否を握っていると言っても過言ではない。大阪での強化試合では打率.556、OPS2.044と好調さを見せており、よほどのことがない限り活躍が見込める状態だ。
ただ、本大会となれば、レギュラーシーズンと同様に大谷が敬遠され、勝負を避けられるケースが十分に考えられる。そのなかで重要となるのは前後を打つ打者なのだが、近藤と吉田がともに好調なのは頼もしい。
壮行試合を含めて実戦6試合で打率.615と安定感のある前者は出塁することで相手が大谷を避けにくくなるシチュエーションを創出できる。後者も主砲が避けられた場合に、得点に結びつける役割を担える。実際、先のオリックス戦では、大谷が出塁した初回と2回に、いずれもタイムリーヒットを放っている。
これまで代表で4番を務めてきた村上を6番に据えたのは、やはり状態を鑑みてのものだ。オリックス戦では待望の一発を放った23歳だが、直後の4打席ではいずれも凡退。そのうち3打席は三振だ。本人は「このチームで4番を打ちたい想いもある」と闘志を燃やしているが、絶好調とはほど遠い。ここは栗山監督もドラスティックな采配が必要だろう。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
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栗山英樹監督が「日本野球の魂を信じている」と厳選したメンバーは、2月17日にスタートした宮崎合宿から本格始動。今月3日には大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、翌4日には吉田正尚(ボストン・レッドソックス)が続々と合流。鈴木誠也(シカゴ・カブス)の故障離脱というアクシデントはあったが、充実の戦力が集った。
すでに実戦でも結果を残している。ソフトバンク、中日、阪神、オリックスと実施した6試合では5勝1敗。とりわけメジャーリーガー組がプレー可能となった阪神、オリックス戦では、実戦感覚が不安視された打者が奮起。合計22安打17得点で「史上最強」と言われるチームの力を見せつけた。
この実戦を経て「どういう形のつながりがいいのか。これから一晩考えて、しっかり決めます」と語った栗山監督。この言葉を鵜呑みにすれば、いまだスタメンは思案中なのだろう。だが、最後のオリックス戦で“答え”は出たと言えるのではないだろうか。
大阪での強化試合は、「メジャー組を上位で打たせて、打席を回したい」という指揮官の言葉にもある通り、合流して間もない選手たちの実戦感覚を養う場でもあった。だが、ここで組まれた打線は見事に機能した。とくにオリックス戦の並びは「最適解」と言えるほどだった。
その内容を見て、筆者が考える現在のベストなオーダーは以下の通りだ。
1番(中):ラーズ・ヌートバー
2番(右):近藤健介
3番(指):大谷翔平
4番(左):吉田正尚
5番(一):岡本和真
6番(三):村上宗隆
7番(二):牧秀悟/山田哲人
8番(遊):源田壮亮
9番(捕):甲斐拓也
この侍ジャパンにおいて、やはり重要になるのは大谷だ。この稀代のパワーヒッターをどう活かすかは、世界制覇の成否を握っていると言っても過言ではない。大阪での強化試合では打率.556、OPS2.044と好調さを見せており、よほどのことがない限り活躍が見込める状態だ。
ただ、本大会となれば、レギュラーシーズンと同様に大谷が敬遠され、勝負を避けられるケースが十分に考えられる。そのなかで重要となるのは前後を打つ打者なのだが、近藤と吉田がともに好調なのは頼もしい。
壮行試合を含めて実戦6試合で打率.615と安定感のある前者は出塁することで相手が大谷を避けにくくなるシチュエーションを創出できる。後者も主砲が避けられた場合に、得点に結びつける役割を担える。実際、先のオリックス戦では、大谷が出塁した初回と2回に、いずれもタイムリーヒットを放っている。
これまで代表で4番を務めてきた村上を6番に据えたのは、やはり状態を鑑みてのものだ。オリックス戦では待望の一発を放った23歳だが、直後の4打席ではいずれも凡退。そのうち3打席は三振だ。本人は「このチームで4番を打ちたい想いもある」と闘志を燃やしているが、絶好調とはほど遠い。ここは栗山監督もドラスティックな采配が必要だろう。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
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