ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の初戦・中国戦を３月９日に控え、侍ジャパンの栗山英樹監督が８日、前日会見を行なった。大谷翔平の二刀流での先発を明言している。

　会見の一問一答は次の通り。

【動画】圧巻の離れ業！ 大谷翔平の２打席連続アーチをチェック!! ――明日から世界一に向けた戦いが始まる。
現役時代に初めてスタメンで出たのがこの東京ドームだったんですが、あの時はすごい緊張して、子どもの時の夢をこれから行くんだという想いが自分の中にありましたけど、そんな感じの気分に近い。真っ白なところに飛び込んで、大好きな野球で勝負させてもらえる。こんなに嬉しいことはない。そんな感じです。

――豪華メンバーで臨むことになる。
まずは日本代表チームが本当に良いチーム、すごいメンバーだと思ってもらえることが大切。そう思ってもらえれば嬉しいですし、僕はこれだけのメンバーが集まってもらって、ひとつの信念を持って戦っていくだけ。

――先発は誰になるか？
ここまで見てきてこれだけの選手たちでも結果を出さなきゃいけないという緊張感もあるし、代表を絞るというのはこういうことなんだなと思いました。
非常に大事な初戦は大谷翔平からいきます。

――大谷に決めた理由は？
戦略上のいろんな兼ね合いも含めて、これだけのピッチャーが揃っているので、いろんな考え方がある。大谷に決めた理由は、きょうは（話すのを）勘弁してもらいたいが、とにかく大事なスタートを大谷翔平で行く。ただそれだけです。

――二刀流で出場するのか？
本人とこの後、話すと思うが、打って投げて、そういう姿が誰もが見たいし、待っているし、そういう方が一番感じる部分があると思うので、もちろん投げながら打つと思います。

――大会の目標まで意気込みをお願いします。
監督就任の時に話したが、とにかく世界一だけを目指すということに変わりないので、それだけを考えて、明日からしっかり臨みます。

――大谷にはどんな活躍を期待するか。
いろんな姿をプロ入りから見てきたが、どんな姿ということよりも、チームを勝たせてくれるということを信じてやってきましたし、そのことだけをやりきってくれる、そう信じています。

――大谷をメジャーに送り出した時、世界一の選手になってくれると信じていますとメッセージを残したそうだが、今大会に挑むにあたっての想いは？
ものすごくいろんな思いがいっぱいあるが、いま私はジャパンの監督なので、個人的なことは捨てて、終わった時に感じ部分はあると思うが、二刀流はチームを勝たせるためにあるんだということを願っていますし、信じていくだけです。

――65球の制限がある。65球いっぱいを投げさせるのか？
状況次第。本人とも話しているが、身体の状態を考えながら、その日の状況に合わせて確認しながら前に進んでいく。翔平に限らず、とくにピッチャーの身体の故障は出しちゃいけないというのは絶対条件だと、自分も監督をやっている時から思っているので、そこのところはしっかり確認しながらやっていきたい。

――大谷選手の打順は？
打順に関しては、もう一度頭の中を整理したい。そこはまだ確実に決まっていない。いくつかのパターンがあり、先のことも考えながら、まずは少なくとも４試合を戦わせてもらえるので、その４試合をどういう形で進んだらいいのか。みんな能力を持っているので、選手によって調子の良しあしはあるので、組み合わせなど、どうしたら選手のためになるのかを考えていきたい。

構成●THE DIGEST編集部
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