侍ジャパン

「ダルビッシュ・ジャパンと言ってもいい」栗山監督が36歳右腕のリーダー資質を絶賛!「5、10年後に大きなものになる」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.17

5大会連続WBC4強入りを決めた栗山監督は会見で自慢の投手陣に厚い信頼感を寄せた。写真:鈴木颯太朗

 史上初の5大会連続4強入りを果たした侍ジャパン。3月16日に東京ドームで行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝・イタリア戦は、負けたら終わりの一発勝負だった。

 日本は大谷翔平のバント安打や岡本和真の3ランホームラン、主砲・村上宗隆のタイムリー二塁打などで得点を積み重ね、最後はイタリアを9対3で突き放した。

 アメリカ・マイアミで開催される決勝ラウンドの切符を手にした侍ジャパンは、現地時間3月20日(日本時間21日)に行なわれる準決勝で、メキシコ対プエルトリコの勝者と対戦する。

 チームを率いる栗山英樹監督は、準々決勝が始まる前に「いいピッチャーをどんどんつぎ込んでいく」と総力戦を示唆していた。その言葉通り、先発の大谷を5回途中で降板させると、伊藤大海、今永昇太を投入し、イタリアの反撃の芽を摘んだ。

 さらに5点リードの7回からは韓国戦に先発したダルビッシュ有をリリーフで登板させる豪華リレーを実現。8回にソロホームランを打たれたとはいえ、反撃を1点に抑え、最後は若きクローザーの大勢がゼロで抑えた。
 
 栗山監督は「最初からああいう形は考えていた」と言い、「誰がというより、いいピッチャーは全員行くと言って進んでいる」と、投手陣に変わらない信頼を口にした。

 さらに、同監督は2月の宮崎合宿から若手投手陣とコミュニケーションを図り、ときには意見交換をして、チームをまとめ上げた36歳のベテラン右腕に対し、最大級の賛辞の言葉を贈った。

「合宿の時というか、ダルビッシュ・ジャパンと言ってもいいくらい、彼がやってくれたことは、本当に自分のことはさておいて、野球のため、将来のためにやって本当に感謝しています。勝つためにやってくれているけど、5、10年後に日本や球界にとって大きなものになるのは間違いない」

 指揮官からリーダーとしての資質を絶賛されたダルビッシュ。決勝ラウンドは、いよいよ自身が主戦場に置くアメリカに舞台を移す。3大会ぶりの世界一奪還まで、あと2つ。日本の載冠には、やはりベテラン右腕の力が必要とされている。

構成●THE DIGEST編集部

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