侍ジャパン

「チームワークも実力もナンバー1」ダルビッシュ有がメキシコ戦声出しに込めた“思い”を吐露「宮崎合宿から感じてきたことを」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.21

準決勝メキシコとの試合前、声出しを担当したダルビッシュ有。写真:鈴木颯太朗

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝は歴史に残る死闘となった。

 現地3月20日、米マイアミのローンデポ・パークで行なわれた日本代表対メキシコ代表は、1ビハインドで迎えた9回に村上宗隆が無死一、二塁の場面でタイムリー二塁打を放ち、6対5で日本代表が逆転サヨナラ勝ちを収めた。

 劇的な逆転勝ちに36歳のベテラン右腕、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)も興奮した。試合後に「嬉しいです。クラブハウスもいい雰囲気」と喜んでいたが、その声はチームメイトへの応援でかすれていた。 

 今大会、メジャーリーガー組で唯一2月の宮崎合宿から参加している36歳は「宮崎合宿から始まって約1か月。ファンの方々、監督、コーチ、スタッフ、この選手たちで作り上げてきた侍ジャパン」と前置きしたうえで、「控えめに言って、チームワークも実力も今大会ナンバー1だと思います」と、今までの思いを吐露した。

 ベンチの中央でダルビッシュはチームメイトに向かって、「このチームでできるのも、あと少しで今日が最後になるのはもったいない。みんなで全力プレーをして、メキシコ代表をしっかり倒して明日につなげましょう」と言うと、「さあ、行こう!」と気合を入れてグラウンドに送り出した。
 
 そんなベテランは、試合前の声出しの内容について、「自分が感じてきたことを。宮崎からずっと見て来て感じたことを伝えました」と、その意図を説明した。

 終盤までリードされる苦しい展開だったが、「誰がどうこうというよりかは1点を取りにいくぞという雰囲気もあったので、暗い感じで終わる雰囲気ではなかった。そのなかで大谷くんが打ってくれた」と言い、逆転の口火となる二塁打を放った大谷翔平のバッティングを称えた。

 決勝の登板については「正直分からない」と語るが、36歳のベテラン右腕は必要とされる場面に備え、準備を怠らないはずだ。ダルビッシュが"ナンバー1"と称す侍ジャパンは、日本時間22日午前8時に連覇を狙うアメリカと"野球世界一"を懸けて激突する。

構成●THE DIGEST編集部

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