WBC準決勝で、大熱戦の末にメキシコを逆転サヨナラで下した侍ジャパン。明日、いよいよアメリカとの頂上決戦を迎える。マイク・トラウト、ムーキー・ベッツ、ポール・ゴールドシュミットらを擁し、“史上最強”とも謳われるチームUSAを、日本はどうすれば攻略できるだろうか。
結論から言うと、アメリカの最大の弱点は投手陣、しかも先発陣だ。試合序盤から畳みかけて可能な限りのリードを奪い、それを何とか守り切る展開が勝利への近道だろう。
メキシコ戦で、先発左腕のパトリック・サンドバルが侍ジャパンの前に立ちはだかった。左打者中心の日本打線は、左腕からのスライダーとシンカーに5回途中まですべて単打の4安打、6奪三振と抑えられた。だが、試合が深まるにつれ、メキシコの弱点であるブルペンをうまく攻略して逆転勝ちにつなげた。
だが、アメリカは逆だ。決勝の先発マウンドに立つメリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)は4シーム、チェンジアップ、カッター、シンカー、カーブのコンビネーションで打ち取るタイプの技巧派。ただ、飛び抜けて優れた球種はなく、空振りを量産するタイプでもない。 今回のWBCでは1次ラウンドのコロンビア戦に先発したが、3イニングで計6人の走者(被安打4、与四球2)を背負って2失点と苦しい投球だった。もちろん油断は禁物だが、サンドバルよりは与しやすいはずだ。
おそらくアメリカ代表のマーク・デローサ監督は、ケリーがどんなに好調であっても打者1巡目を終えたあたりで降板させ、その後はリリーフ投手をつないでいく展開を考えているはずだ。なぜなら、メキシコとは対照的に、アメリカ投手陣はブルペンがむしろ強力だからだ。
準決勝のキューバ戦で大勝したこともあり、ブルペン陣は全員休養たっぷりで決勝に臨む。所属チームでセットアップ/クローザーを務める強者たちが、早ければ4~5回から続々とマウンドに上がる展開になっても不思議はない。
では、実際にどんな投手たちが出てくるのか。
走者を背負った場面での登板が予想されるケンドール・グレイブマン(ホワイトソックス)は平均96.5マイル(155.3キロ)のシンカーでゴロを打たせる投球が持ち味で、バットの芯で捉えられることは滅多にない。
昨季ブレイクしたジェイソン・アダム(レイズ)は、アーム気味の独特のフォームから繰り出すスライダーが被打率.096、左打者に多投するチェンジアップも威力抜群で、おまけに4シームの回転数はMLBトップレベルを誇る。
結論から言うと、アメリカの最大の弱点は投手陣、しかも先発陣だ。試合序盤から畳みかけて可能な限りのリードを奪い、それを何とか守り切る展開が勝利への近道だろう。
メキシコ戦で、先発左腕のパトリック・サンドバルが侍ジャパンの前に立ちはだかった。左打者中心の日本打線は、左腕からのスライダーとシンカーに5回途中まですべて単打の4安打、6奪三振と抑えられた。だが、試合が深まるにつれ、メキシコの弱点であるブルペンをうまく攻略して逆転勝ちにつなげた。
だが、アメリカは逆だ。決勝の先発マウンドに立つメリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)は4シーム、チェンジアップ、カッター、シンカー、カーブのコンビネーションで打ち取るタイプの技巧派。ただ、飛び抜けて優れた球種はなく、空振りを量産するタイプでもない。 今回のWBCでは1次ラウンドのコロンビア戦に先発したが、3イニングで計6人の走者(被安打4、与四球2)を背負って2失点と苦しい投球だった。もちろん油断は禁物だが、サンドバルよりは与しやすいはずだ。
おそらくアメリカ代表のマーク・デローサ監督は、ケリーがどんなに好調であっても打者1巡目を終えたあたりで降板させ、その後はリリーフ投手をつないでいく展開を考えているはずだ。なぜなら、メキシコとは対照的に、アメリカ投手陣はブルペンがむしろ強力だからだ。
準決勝のキューバ戦で大勝したこともあり、ブルペン陣は全員休養たっぷりで決勝に臨む。所属チームでセットアップ/クローザーを務める強者たちが、早ければ4~5回から続々とマウンドに上がる展開になっても不思議はない。
では、実際にどんな投手たちが出てくるのか。
走者を背負った場面での登板が予想されるケンドール・グレイブマン(ホワイトソックス)は平均96.5マイル(155.3キロ)のシンカーでゴロを打たせる投球が持ち味で、バットの芯で捉えられることは滅多にない。
昨季ブレイクしたジェイソン・アダム(レイズ)は、アーム気味の独特のフォームから繰り出すスライダーが被打率.096、左打者に多投するチェンジアップも威力抜群で、おまけに4シームの回転数はMLBトップレベルを誇る。
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