現地３月30日に華々しく開幕したメジャーリーグ。今年もさまざまな娯楽が提供されたなかで、SNSで小さくない話題となったのは、ドジャー・スタジアムでの騒動だった。

　ロサンゼルス・ドジャースがアリゾナ・ダイヤモンドバックスを迎え撃った一戦の最中に起きた予期せぬハプニングが観衆を沸かせた。

　突如としてレフトスタンドからホームファンとおぼしき一人の男性がグラウンドに乱入すると、スッと外野方向へと振り返って膝をつく。すると、なんとスタンドに向けて指輪を差し出したのである。

　彼にとってはおそらく渾身のプロポーズだ。これには球場全体から暖かな拍手と歓声が上がった。だが、厳重な“守り”がサプライズを許さなかった。指輪を差し出した刹那、真横からガードマンが突進。アメフトのタックルよろしくの強烈な一発を浴びた男性はあっという間に取り押さえられてしまったのである。
  　一連の騒動は米メディアでも話題に。地元ラジオ局『KNBR』はレフトを守っていたダイヤモンドバックスのルルデス・グリエルが陽気に周囲を盛り立てていた振る舞いを含めて「球場は彼（乱入者）を後押ししていたが、セキュリティーはそれを許さなかった。彼らは仕事を忠実に守った」とレポート。そして、「我々は彼が『イエス』という返事をもらったことを願っている」とメッセージを送っている。

　また、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者は「肋骨が折れそうだ」と警備員の猛烈なタックルに着目。同じく米メディア『The Athletic』のTwitterも「フィールドでプロポーズをしようとしたファンに警備員がタックルするシーンほど、開幕日を締めくくるにふさわしいものはない」と、その痛快さを皮肉交じりに伝えた。

　はたして、同男性は“最愛の人”からいかなる返事をもらえたのか――。その真相はいまだ明らかになっていない。

構成●THE DIGEST編集部

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