小柄な日本人スラッガーに対する評価が急上昇している。今シーズンからボストン・レッドソックスに新加入した吉田正尚だ。
現地3月30日、本拠地で行なわれたボルティモア・オリオールズとの開幕戦に「4番・左翼」でスタメンに名を連ねた日本人は6回の第3打席でメジャー初安打となる中前適時打を放つなど、この日は4打数2安打1打点。マルチ安打で上々のデビューを飾った。
開幕3連戦の最終戦となった4月2日のオリオールズ戦では「4番・指名打者」でスタメン出場した吉田は4打数2安打2打点と、この日も勝負強い打撃で得点を重ねた。さらに、8回には四球で出塁すると、メジャー初盗塁を決め“足”でも活躍。追加点に絡み、9対5で勝利に貢献。レッドソックスは3連戦を2勝1敗で勝ち越した。
この3試合で打率.308、4安打、3打点、出塁率.400、OPS.708と高いアベレージでメジャー1年目のスタートを切った吉田。昨年オフにポスティングシステムで5年総額9000万ドル。日本円でおよそ122億円の大型契約を結んで入団した当初は金額と実力に“懐疑的”な視線が向けられていたが、先月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大会史上最多13打点を記録する無双の活躍で、一気に期待が高まった。
吉田はその期待に応え、WBCでの好調さをMLB開幕後もキープ。ボストンのファンを大いに喜ばせている。そんな吉田の卓越したバッティングに現地メディアも興味を注いでいるようだ。米老舗スポーツメディア『Bleacher Report』は開幕3連戦を終え、早くも今シーズンのMLB打撃タイトルを予想した記事を配信した。
アメリカン・リーグの打撃タイトル候補者を見ると、昨季リーグ新記録の62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、ヒューストン・アストロズの主砲ヨーダン・アルバレス、WBCアメリカ代表としても活躍したティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)ら豪華メンバーの中に、吉田が名を連ねていた。
吉田は首位打者候補として選出されており、その理由に、「イチロー・スズキ(当時シアトル・マリナーズ)が日本からやってきて、1年目の2001年には打率.350という“新人”として首位打者に輝いたのは今から22年前のこと。マサタカ・ヨシダが、イチローと同じことができないと言えるだろうか」と記し、NPB時代と同様メジャーの舞台でもヒットを量産したイチローと同じような成績を吉田が残せると太鼓判を押した。
さらに、NPB時代のデータを同メディアは引用しながら、「ヨシダは過去5シーズン、いずれも打率.321以上を記録し、2020年には打率.350に達する」と説明。加えて、「ヨシダは三振もほとんどなく、これまでの規定打席のうち10%未満しかしていない」と三振が少ない点を強調する。
同メディアは、「ボストンの新しい外野手は、MLBデビューシーズンで最高のアベレージヒッターの1人となることが予想される。打率は3割以上の可能性が非常に高いので、これよりもっと高く評価したくなる」と吉田へ大きな期待を寄せて記事を締めている。
レッドソックスの主軸打者として、首脳陣から勝負強い打撃に信頼が寄せられる吉田。身長173cmの日本人スラッガーの動向に、現地メディアの興味は尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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開幕3連戦の最終戦となった4月2日のオリオールズ戦では「4番・指名打者」でスタメン出場した吉田は4打数2安打2打点と、この日も勝負強い打撃で得点を重ねた。さらに、8回には四球で出塁すると、メジャー初盗塁を決め“足”でも活躍。追加点に絡み、9対5で勝利に貢献。レッドソックスは3連戦を2勝1敗で勝ち越した。
この3試合で打率.308、4安打、3打点、出塁率.400、OPS.708と高いアベレージでメジャー1年目のスタートを切った吉田。昨年オフにポスティングシステムで5年総額9000万ドル。日本円でおよそ122億円の大型契約を結んで入団した当初は金額と実力に“懐疑的”な視線が向けられていたが、先月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大会史上最多13打点を記録する無双の活躍で、一気に期待が高まった。
吉田はその期待に応え、WBCでの好調さをMLB開幕後もキープ。ボストンのファンを大いに喜ばせている。そんな吉田の卓越したバッティングに現地メディアも興味を注いでいるようだ。米老舗スポーツメディア『Bleacher Report』は開幕3連戦を終え、早くも今シーズンのMLB打撃タイトルを予想した記事を配信した。
アメリカン・リーグの打撃タイトル候補者を見ると、昨季リーグ新記録の62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、ヒューストン・アストロズの主砲ヨーダン・アルバレス、WBCアメリカ代表としても活躍したティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)ら豪華メンバーの中に、吉田が名を連ねていた。
吉田は首位打者候補として選出されており、その理由に、「イチロー・スズキ(当時シアトル・マリナーズ)が日本からやってきて、1年目の2001年には打率.350という“新人”として首位打者に輝いたのは今から22年前のこと。マサタカ・ヨシダが、イチローと同じことができないと言えるだろうか」と記し、NPB時代と同様メジャーの舞台でもヒットを量産したイチローと同じような成績を吉田が残せると太鼓判を押した。
さらに、NPB時代のデータを同メディアは引用しながら、「ヨシダは過去5シーズン、いずれも打率.321以上を記録し、2020年には打率.350に達する」と説明。加えて、「ヨシダは三振もほとんどなく、これまでの規定打席のうち10%未満しかしていない」と三振が少ない点を強調する。
同メディアは、「ボストンの新しい外野手は、MLBデビューシーズンで最高のアベレージヒッターの1人となることが予想される。打率は3割以上の可能性が非常に高いので、これよりもっと高く評価したくなる」と吉田へ大きな期待を寄せて記事を締めている。
レッドソックスの主軸打者として、首脳陣から勝負強い打撃に信頼が寄せられる吉田。身長173cmの日本人スラッガーの動向に、現地メディアの興味は尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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