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「48センチの横回転」大谷翔平の“意地悪なボール”を投球分析家が大絶賛!! 昨季MLB新人王も舌を巻くエグい曲がりの変化球とは?

THE DIGEST編集部

2023.04.07

今季初勝利を挙げた大谷。大きく横回転する脅威のスイーパーにメジャー強打者のバットが空を切った。(C)Getty Images

 現地時間4月5日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「3番・投手兼指名打者」で先発出場した。今季2度目のマウンドに上がった二刀流スターはコントロールに苦しみ、マリナーズ打線に4四球、2死球を与えるほど荒れ球が目立ったが、要所を抑えて6回3安打1失点。8奪三振の力投で、今季初白星を掴み取った。

 さらに、この試合では史上初の記録がついた。大谷は今季から導入されたMLB新ルール『ピッチクロック』違反を初回に犯し、1ボールを取られた。それだけでなく、6回には打者としても同ルール違反により1ストライクを取られた。同日に投手と打者でピッチクロック違反を犯した第1号選手となったのだ。

 4対3で接戦を制したエンジェルスのなかで、やはり二刀流に注がれる関心はひと味違うようだ。初勝利を飾ったマウンドで、大谷が投じた強烈に横回転する"ある変化球"に注目が集まっている。それは『スイーパー』と呼ばれる球で、この変化球がMLB識者に衝撃を与えているのだ。
 
 4回2死ランナーなし。昨季アメリカン・リーグ新人王のフリオ・ロドリゲスに対し、カウント3-2から6球目に投じた136キロのスイーパーが手前で急激に外角へ逃げていき、ロドリゲスのバットは空を切った。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でドミニカ共和国代表の主軸を担った22歳も、エグい曲がりを見せた1球に驚きの表情だった。

"ピッチング・ニンジャ"の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は「ショウヘイ・オオタニの意地悪な85マイル(136.7キロ)のスイーパー。19インチ(約48センチ)の横回転」として自身のツイッターで動画を公開した。

 動画のコメント欄には現地ファンを中心に「エグすぎ!」「ゲームみたいな曲がり方じゃないか!打てるわけがない…」「この魔球は、とても厄介だ」「このボールの打ち方を説明してくれ」など、もはや攻略法が見つからない変化に感嘆する声が寄せられている。

 昨シーズン以上に進化したピッチングを見せる大谷。決して手放しで称賛できる投球内容ではなかったが、ウイニングショットひとつで大いに沸かすことができてしまう。この男のパフォーマンスは、まだまだ底が知れない。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】「エグすぎ!」大谷翔平の”魔球”スイーパー