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大谷翔平の驚異の一発は「理不尽だ」。米記者たちからはエ軍の現状に皮肉も「オオタニはトレードを要求すべき」

THE DIGEST編集部

2023.04.10

圧巻の一打を放ち、初めて“兜セレブレーション”も行なった大谷。その一発への賛辞は依然として送られ続けている。(C)Getty Images

 驚異的なパワーを見せつける一打への反響が止まらない。

 現地4月9日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はトロント・ブルージェイズ戦に「3番・DH」で先発出場。注目を集めた花巻東高校の3つ先輩である菊池雄星との対決で、特大の第3号アーチを放った。

 チームが3点をリードして迎えた3回に1死一塁で迎えた第2打席だ。やや制球に苦しむ菊池に対してカウント2-1とした大谷は、インコース、それも見逃せばボールゾーンへの厳しい89.3マイル(約143.7キロ)のスライダーを強振。上手く腕をたたんで打ち上げた打球はみるみるうちに飛距離を伸ばしていき、飛距離397フィート(約121メートル)、左中間の最深部に着弾した。

 打たれた菊池が試合後に「完全に失投です」としながらも、「そこを見逃さずしっかりホームランにするところでレベルの高さを感じました」と脱帽したように、簡単に打ったように見える大谷の一発には多くの賛辞と驚きの声を集めた。

 ブルージェイズの地元カナダのスポーツサイト『the Score』の記者で、全米野球記者協会のメンバーでもあるブランドン・ワイル氏は「オオタニは内角への球を反対方向への本塁打に。バケモノを超える打撃だ」と驚愕。さらに米紙『Sandusky Register』のビリー・ヘイエン記者も「理不尽だ。左VS左という局面で、ショウヘイ・オオタニは自慢のパワーを見せ、内角へのボールを左中間への本塁打にした」と規格外の力に圧倒されたように記した。
 
 もっとも、チームは大谷の一発を活かせなかった。両軍合計26安打が飛び出す乱打戦の末に11対12で敗れたのである。投打がかみ合わないエンジェルスへの皮肉的に生まれた「なおエ」を象徴するような結果と言えよう。

 そんな状況に対するワイル記者の言葉はなんとも痛烈だ。先述のものとは別のツイートで、彼は次のように投稿している。

「オオタニはこの試合が終わる前にトレードを要求すべきだね」

構成●THE DIGEST編集部

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