メジャー挑戦6年目の偉才、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が凄みを増している。
2017年のオフに日本ハムから移籍して以来、大谷は日進月歩で進化を続けてきた。2018年のオフには右肘にトミー・ジョン手術を敢行してパフォーマンスが低下した時期はあったが、二刀流継続に懐疑論も噴出した21年にアメリカン・リーグMVPに輝くと、そこからは安定したパフォーマンスを披露。昨季には「野球の神様」と称されるベーブ・ルースでさえ成し得なかった「投打ダブル規定到達」という史上初の快挙を達成し、名実ともに歴史的なプレーヤーとなった。
FA(フリーエージェント)イヤーでもある今季は開幕前に迎えたワールド・ベースボール・クラシックで獅子奮迅の活躍で日本代表の世界一に貢献。さらにMVPを獲得して声価を高めた大谷への注目度はより一層高まったが、ここまでは期待を裏切らない活躍を見せている。
いまの彼がいかに図抜けているかは、何よりも数字が物語る。打っては打率.333、3本塁打、OPS1.103、出塁率.436、ISO(長打率から打率を引いたもの。打者の純然たるパワーを示す指標).333と一流スラッガーのそれと言える堂々たる成績をマーク。一方で投げても2試合(12イニング)で1勝、防御率0.75、WHIP(投手が1イニングあたりに許した走者の数)1.00、奪三振率13.50とエース級のスタッツを記録している。
いずれも開幕約1週間でのスモールサンプルだが、その才覚を示すには十分なデータと言える。実際、米データ会社『Codify』は公式ツイッター上で投打の成績を紹介し、「これは非常識なものだ」と指摘。ライバルたちから警戒網が敷かれているなかで、大谷がどれだけ異次元なプレーを見せているのかを改めて強調している。
まさに最盛期にあり、日々進化しているように見える大谷。メジャーリーグという至高の舞台で「エースで主砲」という漫画のような活躍を見せる天才は、自らが求める「ヒリヒリする9月」を迎えられるのか。その一挙手一投足から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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いまの彼がいかに図抜けているかは、何よりも数字が物語る。打っては打率.333、3本塁打、OPS1.103、出塁率.436、ISO(長打率から打率を引いたもの。打者の純然たるパワーを示す指標).333と一流スラッガーのそれと言える堂々たる成績をマーク。一方で投げても2試合(12イニング)で1勝、防御率0.75、WHIP(投手が1イニングあたりに許した走者の数)1.00、奪三振率13.50とエース級のスタッツを記録している。
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まさに最盛期にあり、日々進化しているように見える大谷。メジャーリーグという至高の舞台で「エースで主砲」という漫画のような活躍を見せる天才は、自らが求める「ヒリヒリする9月」を迎えられるのか。その一挙手一投足から目が離せない。
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