アジア球界での挑戦を続ける元NPB助っ人が心無い誹謗中傷に怒りを露わにした。発信者となったのは、昨年に西武ライオンズに所属したブライアン・オグレディだ。
昨季にサンディエゴ・パドレスから西武に加入したオグレディ。家族と離れての単身赴任生活への苦戦を強いられ、打率.213、15本塁打、46打点と満足のいく結果は残せずに1年で契約満了の憂き目に遭ったが、「日本でプレーできて良かった。日本での経験が間違いなくプラスになる」と意気込んだ30歳は、今季からKBOリーグ(韓国プロ野球)のハンファ・イーグルスでのプレーを決断した。
家族と一緒に来韓できるとあって、韓国での覚醒が期待されたオグレディ。はたしてここまでは結果を残せずにいる。出場10試合(開幕11試合)というスモールサンプルながら打率.163、出塁率.176、長打率.186、OPS.384と明らかに精彩を欠いており、リーグ最下位に低迷するチームの象徴的な存在にここまではなっている。
ゆえに期待に応えられていない助っ人にファンが苛立ちを覚えるのは想像に難くない。が、行き過ぎた誹謗中傷を受けるいわれはない。韓国メディア『SPOTV News』によれば、15日に自身のSNSを更新したオグレディは「僕と娘の写真をSNSに上げたところ『家に帰れ』とかっていう非難のコメント量がものすごいんだ」と吐露。さらに「昨年も言ったが、もう一度言うよ。僕自身よりも『うまくプレーしたい』と思っている人間はいない。ここまで10試合の成績は望んだものではないけど、必ず答えを探しだすよ」と訴えかけた。
SNSの発展によって選手とファンの距離が密接化し、誹謗中傷の問題は日常化しつつある。日本でも横浜DeNAベイスターズの助っ人投手であるエドウィン・エスコバーが今月3日に家族への侮辱と脅迫、そして人種差別的コメントを受けていた事実を明かし、世間を驚かせた。
海外で奮闘する助っ人選手たちを必要以上に苦しめる現状は何とももどかしい。『SPOTV News』は「日本でもそうした騒動があった」とエスコバーの被害も引き合いに出し、「個人のSNSに載せた娘の写真までファンに罵倒されるようなら、それを見守る家族には大きな苦痛だ」と指摘。そのうえで、次のように持論を展開した。
「ファンの応援が無差別的な誹謗中傷に変わってはいけない。最近は選手の家族など私生活に対する尊重の必要性が高まっている。選手に対する批判にも健全な方法が必要だ」
どこまで選手が変化を求めても、依然として消えない誹謗中傷問題。いまはチームやリーグの毅然とした対応はもちろんのこと、ファン一人ひとりの意識改善が求められている。
構成●THE DIGEST編集部
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家族と一緒に来韓できるとあって、韓国での覚醒が期待されたオグレディ。はたしてここまでは結果を残せずにいる。出場10試合(開幕11試合)というスモールサンプルながら打率.163、出塁率.176、長打率.186、OPS.384と明らかに精彩を欠いており、リーグ最下位に低迷するチームの象徴的な存在にここまではなっている。
ゆえに期待に応えられていない助っ人にファンが苛立ちを覚えるのは想像に難くない。が、行き過ぎた誹謗中傷を受けるいわれはない。韓国メディア『SPOTV News』によれば、15日に自身のSNSを更新したオグレディは「僕と娘の写真をSNSに上げたところ『家に帰れ』とかっていう非難のコメント量がものすごいんだ」と吐露。さらに「昨年も言ったが、もう一度言うよ。僕自身よりも『うまくプレーしたい』と思っている人間はいない。ここまで10試合の成績は望んだものではないけど、必ず答えを探しだすよ」と訴えかけた。
SNSの発展によって選手とファンの距離が密接化し、誹謗中傷の問題は日常化しつつある。日本でも横浜DeNAベイスターズの助っ人投手であるエドウィン・エスコバーが今月3日に家族への侮辱と脅迫、そして人種差別的コメントを受けていた事実を明かし、世間を驚かせた。
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「ファンの応援が無差別的な誹謗中傷に変わってはいけない。最近は選手の家族など私生活に対する尊重の必要性が高まっている。選手に対する批判にも健全な方法が必要だ」
どこまで選手が変化を求めても、依然として消えない誹謗中傷問題。いまはチームやリーグの毅然とした対応はもちろんのこと、ファン一人ひとりの意識改善が求められている。
構成●THE DIGEST編集部
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