現地4月15日、オークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎は本拠地で行なわれたニューヨーク・メッツ戦に今季3度目の先発マウンドに上がった。

　過去2試合はコントロールの乱れから大量失点を食らい、KOされた藤浪は6回0/3を被安打4、奪三振5、与四死球3、3失点で粘りの投球を見せたが、チームは2対3で敗れ藤浪は敗戦投手となった。

　藤浪は6回終了時まで82球、被安打3、1失点。不安視された四死球もわずか２個と、過去２試合とは見違える好投を見せていた。

　しかし、2対1とアスレティックス１点リードの7回だった。藤浪は先頭打者のマーク・キャナにカウント2-1から150キロのストレートをレフトスタンドに叩き込まれる痛恨の同点ソロ本塁打を打たれると、続く打者を四球で歩かせると藤浪はマウンドを降りた。２番手のトレバー・メイがブランドン・ニモに勝ち越し二塁打を許し、2対3とメッツに逆転されてしまった。

　打線も反撃できず、そのままアスレティックスは敗戦。藤浪に黒星がつき、開幕から３連敗となった。
  　だが、マーク・コッツェイ監督はこの日の藤浪のピッチングを評価しているようだ。MLB公式サイト『MLB.com』のマルティン・ガジェゴス記者によると、試合後の同監督は「フジは素晴らしい仕事をしたと思う」と評し、「フジは今日攻撃的にいって、いい投球だった。本当に彼は試合を支配していた」と褒め称えた。コッツェイ監督は「この投球ができるなら、とても良い投手になれると思う」と次戦へ期待を口にした。

　ガジェゴス記者も「日本人右腕は6回以上を4安打3失点で抑え、2四球、5奪三振。メジャーリーグでの最初の2試合よりも、はるかに良い結果を残した」と結果には結びつかなかったが、この日の投球内容に合格点を与えた。

　加えて、「シンタロウ・フジナミが目指しているレベルへの第一歩を踏み出すことができたと感じた。アスレティックスに入団して以来、彼は活発的な輝きを放ち、そのすべてが揃う日はどんなものなのか、興味津々だ」と記し、次回登板に期待を寄せた。

　メジャー３試合目でポテンシャルの片鱗を見せた藤浪。次こそ、MLB初勝利を自らの手で掴みたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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