試合終盤に“まさかの珍事”だ。

　現地時間４月15日、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスは、敵地フェンウェイ・パークでボストン・レッドソックスと対戦。初回にジオ・アーシェラが満塁弾、６回に大谷がセンター前タイムリーを放つなど、１点リードで試合終盤を迎えていたが、守備のミスが重なり、７対９と連日の逆転負けを喫した。
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　中でも痛恨だったのは、７対６の８回に捕手マット・サイスが犯した２度の打撃妨害だ。無死一塁、さらに１死一、二塁で自身のミットがバットに当たってしまい、一死満塁のピンチを招くと、４番手の右腕ライアン・テペラが２点タイムリーを浴びて逆転。以降も押し出し四球でダメ押し点を奪われるなど、後味の悪い敗戦となった。

　この試合後、MLB公式サイトが掲載した記事によると、まさかの形で逆転負けを招いたサイスは、「酷かった」と反省のコメント。２度の打撃妨害という珍事について、「僕らが負けた理由はあれだ」と悔しさをにじませると、「刺すような痛みだ。胃がムカムカする」と現在の心境を語っており、ショックの色を隠せないようだ。

　なお、この一戦に「３番・DH」としてスタメン出場していた大谷は、４打数２安打１打点と活躍。昨季から続いている連続出塁記録を自己最長の「36」に更新したものの、チームの勝利には繋がらず。７勝７敗で貯金を失ったエンジェルスは現在、テキサス・レンジャーズに次ぐアメリカン・リーグ西地区の２位に位置している。
  　今季は2014年以来、９年ぶりのプレーオフ進出を目指す同球団。リードを守り切れず、またしても手痛い敗戦を喫したが、果たして今後はどのようなパフォーマンスが見られるだろうか。大谷個人の活躍とともに、チームの奮闘に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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