大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に対する"野球の本場"での知名度を物語る光景が広がったのは、現地4月16日に敵地フェンウェイ・パークで行なわれたボストン・レッドソックス戦後だった。
翌日のデーゲームに備えて選手たちが足早に引き上げようとするなかで、ビジターチームの移動用バスの前には大勢のファンが待ち構えていた。彼らの待っていたのは大谷だ。「大谷」と漢字で書かれたプラカードやユニホームを手にしていることからもそれは一目瞭然だった。
驚きだったのは、待っていたのが日本人ファンやエンジェルス・ファンだけでなかった点だ。地元球団をこよなく愛するレッドソックス・ファンも球史に残る二刀流スターを待っていたのだ。米スポーツ専門局『ESPN』のジューン・リー記者は「私はレッドソックスのキャップと大谷のユニホームを着ている人を見た」という。
敵地でもフィーバーを巻き起こした大谷。彼がボストンにもたらした活気には、レッドソックス幹部も喜びの声をあげている。試合から3日が過ぎた現地19日に地元放送局『NESN』の取材に応じたサム・ケネディ球団社長は「生ける伝説のプレーを見るのはいつだって素晴らしいことだ。でも、私から言えることはこれぐらいだよ(笑)」と冗談めかして発言。話題となった出待ちの多さには、次のように持論を披露した。
「あの光景は私も試合後に見たよ。実は我々のオフィスは、ビジターチームのバスが止まる場所のそばにあるんだが、オオタニを一目見るためだけにかなりの人が押し寄せていた。本当に凄いことだ。事実として、彼のやっていることは信じられない。脱帽するよ」
ライバルとして対峙する敵チームの関係者やファンをも虜にする大谷。まさにキャリアの最盛期を迎えている彼の一挙手一投足に対する反響は、まだまだ収まりそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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「あの光景は私も試合後に見たよ。実は我々のオフィスは、ビジターチームのバスが止まる場所のそばにあるんだが、オオタニを一目見るためだけにかなりの人が押し寄せていた。本当に凄いことだ。事実として、彼のやっていることは信じられない。脱帽するよ」
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構成●THE DIGEST編集部
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