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「ダビデvsゴリアテの戦い」中3日で先発登板の大谷翔平に敵メディアは白旗!? 二刀流スターとの対戦に嘆き「あまりにも大きい壁だ」

THE DIGEST編集部

2023.04.21

中3日で21日のロイヤルズ戦に先発することになった大谷。3勝目を飾れるか。(C) Getty Images

 現地4月21日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が本拠地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発登板する。

 前回登板(17日)のボストン・レッドソックス戦はプレーボール前からの降雨の影響で試合開始が1時間遅れたうえに、試合中にも雨が降った影響から1時間25分も中断。そのため、大谷は2回(31球)を投げたところで降板。無安打、与四球1、奪三振3、失点1の成績で勝敗はつかなかった。

 そんな登板から中3日でのマウンドに上がる大谷。20日のニューヨーク・ヤンキースとの試合前にはブルペンで投球練習し、状態を確認した。

 無論、対峙するロイヤルズ側からは嘆きの声が上がる。地元メディアは二刀流スターとの今季初対戦にどうやら弱気のようだ。地元紙『THE Kansas City Star』のピート・グラソフ記者は「ロイヤルズは6連敗中で、4勝15敗でアメリカン・リーグ中地区の最下位に沈んでいる」とチームの低迷ぶりを指摘し、「ロイヤルズは地球上の最高プレーヤーで対抗してくるエンジェルスに、念入りな投手プランを練ることになる」と不調のブルペン陣にも懸念を示した。

 また、同記者は「金曜日の試合はダビデ(ロイヤルズ)対ゴリアテ(ショウヘイ・オオタニ)のような戦いになるだろう」と旧約聖書の「サムエル記」に登場する、少年ダビデと巨人戦士・ゴリアテの戦いに例え、弱者が強者を倒せるのか注目している。
 
 他にもロイヤルズ番記者で、MLB公式サイト『MLB.com』にも寄稿しているマイク・ギレスピー記者も「ロサンゼルスの手強い二刀流スターは、ロイヤルズに対して容赦しないだろう」と今季ここまで2勝0敗、防御率0.86、21イニングを投げ被安打6、27個の三振を奪っている大谷の内容からロイヤルズ打線が得点を奪えるチャンスは難しいと見解を述べている。

 同記者は「水曜日の試合まで、ロイヤルズの平均打率.208、OBP.264、長打率.331、OPS.595はメジャー最下位だ」と言及。さらに「サンプルは少ないが」と前置きしたうえで、「2018年にオオタニがメジャーリーグに参入して以来、ロイヤルズに対して彼は12イニングで1点しか与えず、17個の三振を奪っている」と指摘。ロイヤルズにとって大谷は天敵を示すデータを記した。

 現在リーグ中地区で最下位に低迷するチームにとって、「今季もエンジェルスを牽引する二刀流スターと対戦するにはあまりにも大きい壁」と論じるギレスピー記者は「金曜日の夜にロサンゼルスで彼と戦わなければならないのは、ロイヤルズにとって最悪のシナリオである」と早くも白旗を上げているようだ。

 対戦相手の地元メディアも恐れる今季の「投手・大谷」。本拠地のファンの前で、今季3勝目を飾ることはできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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