大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の咄嗟の判断が生んだダブルプレーは、ありとあらゆる人々から賛辞を贈られた。
【動画】これは大袈裟か? 絶妙か? 大谷翔平が見せた頭脳プレー
話題となったのは、現地4月21日に行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦で、先発登板を果たした大谷がスコアレスで迎えた3回に見せた瞬間的な動作だ。
先頭打者にエドワード・オリバレスに初ヒットを許した大谷は、無死一塁とされた場面で迎えたニッキー・ロペスを100.2マイル(約161.2キロ)の4シームで打たせて取る。打球はやや高く跳ね上がって自らの方向に飛んできたのだが、ここで捕球を仕掛けた背番号17は咄嗟にグローブを下げてスルー。背後でカバーに回っていたショートのザック・ネトに処理をさせ、より確実な形でダブルプレーをもぎ取ったのである。
試合後に「捕ってくれると思ってグローブを引いた」と語った大谷からすれば、守備に定評のあるネトを信頼してのワンプレーだった。しかし、ボールを捕球する直前での判断力と実行力は大いに称賛を集めた。エンジェルスを率いるフィル・ネビン監督にいたっては「素晴らしい直感と、優れたベースボールIQだと思った」とべた褒めしたほどだ。
SNS上でも反響が相次いだ。米放送局『Fox Sports』のポッドキャスト番組『Cespedes Family BBQ』が「これは非常に印象的なプレーだ」と称えれば、「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は、「ショウヘイは、ボールをさばかないということに関してもエリートである」と絶賛。さらにファンからも「賢いプレーだ」「彼の野球インテリジェンスは凄い」といったコメントが相次いだ。
まさしく巷を賑わせたプレーだったわけだが、これに"異論"を唱える者もいる。今春に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にオーストラリア代表として参戦していたトッド・ヴァンスティーンセル(アデレード・ジャイアンツ)だ。
オランダ、メキシコ、そしてアメリカの独立リーグを渡り歩いた苦労人だが、先のWBCでは大谷から空振り三振を取って話題を提供した名手でもある。そんな32歳の右腕は大谷の"頭脳プレー"が話題となると自身のツイッターを更新。次のように世間の風潮をくさしてみせた。
「なぜこれが大ゴトになるかがわからない。僕だって毎プレーに全力を尽くすし、そもそもフィールドにボールが飛ばないようにするよ。さすがにオオタニを持ち上げすぎじゃないか。大袈裟だと思う」
普段は投手としてプレーしているヴァンスティーンセル。大谷が見定めたゴロは決して強くない当たりであっただけに、判断と処理は「当たり前じゃないのか」ということなのかもしれない。いずれにしても大谷が球界に小さくない話題を提供した事実は変わらない。
構成●THE DIGEST編集部
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先頭打者にエドワード・オリバレスに初ヒットを許した大谷は、無死一塁とされた場面で迎えたニッキー・ロペスを100.2マイル(約161.2キロ)の4シームで打たせて取る。打球はやや高く跳ね上がって自らの方向に飛んできたのだが、ここで捕球を仕掛けた背番号17は咄嗟にグローブを下げてスルー。背後でカバーに回っていたショートのザック・ネトに処理をさせ、より確実な形でダブルプレーをもぎ取ったのである。
試合後に「捕ってくれると思ってグローブを引いた」と語った大谷からすれば、守備に定評のあるネトを信頼してのワンプレーだった。しかし、ボールを捕球する直前での判断力と実行力は大いに称賛を集めた。エンジェルスを率いるフィル・ネビン監督にいたっては「素晴らしい直感と、優れたベースボールIQだと思った」とべた褒めしたほどだ。
SNS上でも反響が相次いだ。米放送局『Fox Sports』のポッドキャスト番組『Cespedes Family BBQ』が「これは非常に印象的なプレーだ」と称えれば、「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は、「ショウヘイは、ボールをさばかないということに関してもエリートである」と絶賛。さらにファンからも「賢いプレーだ」「彼の野球インテリジェンスは凄い」といったコメントが相次いだ。
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「なぜこれが大ゴトになるかがわからない。僕だって毎プレーに全力を尽くすし、そもそもフィールドにボールが飛ばないようにするよ。さすがにオオタニを持ち上げすぎじゃないか。大袈裟だと思う」
普段は投手としてプレーしているヴァンスティーンセル。大谷が見定めたゴロは決して強くない当たりであっただけに、判断と処理は「当たり前じゃないのか」ということなのかもしれない。いずれにしても大谷が球界に小さくない話題を提供した事実は変わらない。
構成●THE DIGEST編集部
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