専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

敵将も脱帽した吉田正尚の打棒。”1イニング2本塁打”に米専門メディアが脚光「ヨシダの満塁ホームランが皮切りに」

THE DIGEST編集部

2023.04.24

1イニング2発を放った吉田。卓越した打撃にブルワーズ指揮官もお手上げだった。(C)Getty Images

1イニング2発を放った吉田。卓越した打撃にブルワーズ指揮官もお手上げだった。(C)Getty Images

 日本人バッターの無双に敵将もお手上げだったようだ。

 現地23日、ボストン・レッドソックスはミルウォーキー・ブルワーズと対戦。敵地で吉田正尚のバットが火を噴いた。吉田は「4番・左翼」で先発出場。初回に先制点となる犠牲フライを放ち1打点を挙げると、圧巻だったのは1点をリードされた8回だった。

 この回にレッドソックス打線が爆発。吉田の前を打つ3番ジャスティン・ターナーが今季第2号ソロホームランで同点に追い付くと、続く吉田もカウント1-2から4球目のカーブをとらえ、右中間へ突き刺す弾丸ライナーで勝ち越しの第2号ソロホームラン。

 打線の勢いは止まらず、この回さらに2点を追加。打者一巡し、なおも2死満塁でふたたび打席に立った吉田は、今度は4球目のスライダーをライトスタンド2階席へと運ぶ。第3号は豪快なグランドスラムとなり、ブルワーズにトドメの一撃を見舞った。29歳の日本人は、1イニング2本の本塁打を放つ離れ業をやってのけた。
 
 レッドソックスの4番バッターに2本のアーチを食らった敵将も脱帽した。米日刊紙『The Portland Press Herald』によると、ブルワーズのクレイグ・カウンセル監督は吉田に勝ち越しホームランを打たれた4番手のマット・ブッシュについて「彼はこの前のシアトルで大きなアウトを取ってくれたんだが」と言い、「今日は彼にとって、悪い1日になってしまったようだ」と吉田の打棒が上回っていたことを認めている。

 他にも、ブルワーズのあらゆる情報を発信するサイト『Brew Crew Ball』は「レッドソックスが8回怒涛の9得点でブルワーズを沈めた」と大量得点を許し、5対12で試合に敗れたことを伝えた。

 記事のなかでは「1点のリードを保つため、カウンセル監督はブッシュを起用したが、レッドソックスの勢いを止められず、この回だけで6安打、3四球。さらにヨシダには2本塁打を浴び、満塁ホームランで締めくくられて、12対4とボストンにリードを広げられた」と吉田をはじめ、レッドソックスの猛打に言及。「ブッシュはわずか1/3イニングで4失点、ハビー・ゲラは1回2/3イニングで5失点し、敗戦投手となった」と救援陣崩壊を嘆いた。

 バットがようやく復調した吉田。この日6打点を挙げ、OPSが.619から.729と、1日で.100以上もアップ。小さな”マッチョマン”の大活躍は、チームにとっても大きな1勝となった。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「ヨシダが大金の価値を示した」吉田正尚の怒涛の2ホーマーに米記者も唸る! レ軍指揮官も「楽しかった」と歓喜

【関連記事】圧巻の1イニング2本塁打!史上唯一の大記録からちょうど24年後に快挙を達成した吉田正尚は思わず「ワーオ」と自画自賛<SLUGGER>

【関連記事】「怪物だ!」「マッチョマン」吉田正尚、終盤8回の2発に米驚愕! 2号勝ち越しソロ&3号満塁弾!!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号