昨季3位の西武は、好スタートを切った。
21試合を終えた4月27日時点で12勝9敗、ソフトバンク、オリックスとはゲーム差なしの3位タイで、首位ロッテとは1ゲーム差。決して高くはなかった下馬評を見返す成績を残している。
エースの高橋光成と、7年目の今井達也ら先発投手陣は軒並み好調。QS率はリーグダントツ1位の71.4%だ。打線も、WBC侍ジャパンに名を連ねた源田壮亮と山川穂高を欠きながら、ベテランの中村剛也、新外国人のマキノンが主軸に座って結果を残している。本塁打はリーグ1位、打率と盗塁は2位。投打ともにバランスがいいのだ。
そんな好調のチームにあって存在感を示し始めているのが愛斗、鈴木将平ら外野陣だ。愛斗は開幕直後から1番に入って3割近い打率をマークし、鈴木は開幕シリーズでヒーローになり、若林楽人らも頭角を表している。
ここ数年の西武にとって、若手の伸び悩みが懸案事項だった。
過去の西武は、若手の成長がチームを作ってきたところがあった。2008年の優勝を支えたのは、中村に栗山巧、中島宏之(現巨人)、片岡易之。その後は浅村栄斗、秋山翔吾、炭谷銀仁朗が中心となり、現在は外崎修汰、源田、山川、森友哉(現オリックス)へと時代が転換してきた。
常に同世代の選手たちが凌ぎを削りながらレギュラーの座を確立し、チームの中核を担う。18~19年の連覇も、源田や山川らの存在が大きかった。
20年には、当時MLBのレッズにいた秋山翔吾(現広島)が古巣を思ってこんな話をしていたものだ。
「連覇につながったのは4人の存在。西武は中村さん、栗山さんの時代もそうでしたけど、4人ほどの主力が束でできた時に強いチームになる。僕や浅村もチームにはいましたけど、との(外崎)、げん(源田壮亮)山川、森の存在がチームを押し上げたんです」
栗山、中村は今もチームを支えているが、秋山、浅村、炭谷はすでに移籍している。連覇を支えたカルテットも、すでに森がFA移籍した西武は、新しい時代を迎えなければいけない。そんな中にあっての今シーズンなのだ。
「去年は良いシーズンを過ごせましたし、焦りはなかったですけど、昨年のドラフト1位で外野手の蛭間(拓哉)をチームが指名したのは、僕らがレギュラーを取れてこなかったからと言うのは思っていました」
そう胸の内を語ったのは鈴木だった。
その言葉にあるよう、今の西武には外野手があふれている。
鈴木、愛斗、若林がレギュラーに近い位置にいるが、外国人のペイトン、開幕から1軍にいる金子侑司のほか、昨季から外野のポジションを争った選手たちがファームに列をなしているのだ。
豪快なスイングが売りの川越誠司は本塁打が期待できるスラッガー、6ポジションをこなす長谷川信哉は昨季、育成から支配下に這い上がった。ファームでは二塁を守っている岸潤一郎は甲子園の申し子とも言われた天才肌のバッターで、WBC侍ジャパンのサポートメンバーを務めた西川愛也など、一軍経験者はずらりと並ぶ。
本来は昨年のドラフトで、即戦力外野手をとる必要はなかったはずだ。しかし、彼らの誰も、レギュラーポジションを勝ち取ることはできなかった。
21試合を終えた4月27日時点で12勝9敗、ソフトバンク、オリックスとはゲーム差なしの3位タイで、首位ロッテとは1ゲーム差。決して高くはなかった下馬評を見返す成績を残している。
エースの高橋光成と、7年目の今井達也ら先発投手陣は軒並み好調。QS率はリーグダントツ1位の71.4%だ。打線も、WBC侍ジャパンに名を連ねた源田壮亮と山川穂高を欠きながら、ベテランの中村剛也、新外国人のマキノンが主軸に座って結果を残している。本塁打はリーグ1位、打率と盗塁は2位。投打ともにバランスがいいのだ。
そんな好調のチームにあって存在感を示し始めているのが愛斗、鈴木将平ら外野陣だ。愛斗は開幕直後から1番に入って3割近い打率をマークし、鈴木は開幕シリーズでヒーローになり、若林楽人らも頭角を表している。
ここ数年の西武にとって、若手の伸び悩みが懸案事項だった。
過去の西武は、若手の成長がチームを作ってきたところがあった。2008年の優勝を支えたのは、中村に栗山巧、中島宏之(現巨人)、片岡易之。その後は浅村栄斗、秋山翔吾、炭谷銀仁朗が中心となり、現在は外崎修汰、源田、山川、森友哉(現オリックス)へと時代が転換してきた。
常に同世代の選手たちが凌ぎを削りながらレギュラーの座を確立し、チームの中核を担う。18~19年の連覇も、源田や山川らの存在が大きかった。
20年には、当時MLBのレッズにいた秋山翔吾(現広島)が古巣を思ってこんな話をしていたものだ。
「連覇につながったのは4人の存在。西武は中村さん、栗山さんの時代もそうでしたけど、4人ほどの主力が束でできた時に強いチームになる。僕や浅村もチームにはいましたけど、との(外崎)、げん(源田壮亮)山川、森の存在がチームを押し上げたんです」
栗山、中村は今もチームを支えているが、秋山、浅村、炭谷はすでに移籍している。連覇を支えたカルテットも、すでに森がFA移籍した西武は、新しい時代を迎えなければいけない。そんな中にあっての今シーズンなのだ。
「去年は良いシーズンを過ごせましたし、焦りはなかったですけど、昨年のドラフト1位で外野手の蛭間(拓哉)をチームが指名したのは、僕らがレギュラーを取れてこなかったからと言うのは思っていました」
そう胸の内を語ったのは鈴木だった。
その言葉にあるよう、今の西武には外野手があふれている。
鈴木、愛斗、若林がレギュラーに近い位置にいるが、外国人のペイトン、開幕から1軍にいる金子侑司のほか、昨季から外野のポジションを争った選手たちがファームに列をなしているのだ。
豪快なスイングが売りの川越誠司は本塁打が期待できるスラッガー、6ポジションをこなす長谷川信哉は昨季、育成から支配下に這い上がった。ファームでは二塁を守っている岸潤一郎は甲子園の申し子とも言われた天才肌のバッターで、WBC侍ジャパンのサポートメンバーを務めた西川愛也など、一軍経験者はずらりと並ぶ。
本来は昨年のドラフトで、即戦力外野手をとる必要はなかったはずだ。しかし、彼らの誰も、レギュラーポジションを勝ち取ることはできなかった。