今シーズンよりボストン・レッドソックスに新加入した吉田正尚の勢いが止まらない。同選手は現地４日に行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に「２番・左翼」で先発出場すると、６号ソロ本塁打を含む５打数３安打３打点で今季２度目の猛打賞。連続試合安打をメジャー最長「14」に伸ばした。

　吉田の見せ場は、いきなり第１打席で生まれた。ブルージェイズのエース、ケビン・ゴーズマンが投じた初球のストレートをセンターへ打ち返し、打球はフェンスを越えてスタンドイン。先制点となる第６号ソロアーチを放った。４点をリードした２回の第２打席は盗塁、暴投などで２死三塁の場面で右適時打で追加点。三塁にランナーを置いた第３打席もレフトへタイムリーを放ち、この日３打点目をマークした。
  　吉田の猛打賞もあり、レッドソックスは11対5で完勝。今季初の６連勝を飾ったチーム内からも背番号７へ称賛の声が上がっているようだ。米紙『Hartford Courant』は、「４回までに3安打を放ったマサタカ・ヨシダを中心に、ボストンは早め早めにゴーズマンを攻略した」と吉田が二桁得点の立役者となったことを伝えた。

　さらに同メディアによると、同僚のラファエル・デバースが吉田を「彼は天才だ！」と絶賛している。レッドソックスの４番打者は「ヨシダは天才だ！ときどき、彼を見ているとそう思うんだ。どうやったらあんなことができるのかと思うよ」とコメント。８回にメジャー通算150号となるダメ押しの２ランホームランを放った主砲でも、吉田の活躍には興味津々。その打棒に舌を巻いた。

　同じく３安打を放った指名打者のジャスティン・ターナーは「ヨシダはスペシャルな打者だ」と絶賛。「彼は打球を飛ばせるし広角に打てる。非常に頭脳的で準備も入念。彼を見ていると楽しい」と卓越したバッティング称賛した。

　５打数３安打３打点１本塁打と無双した吉田は打率.317、打点24（リーグ7位タイ）、OPS.948（リーグ8位）と上昇。加えて、オリックス時代同様どの方向にも打ち分ける広角打法をメジャー１年目で存分に発揮している。新人離れした小柄なヒットメーカーのバットに今後も要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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