オークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎が現地５月12日、メジャー初勝利を挙げた。本拠地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に10回途中から登板した藤浪は、無安打無失点で切り抜けると、その裏にチームが4点を奪い劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。
　
　5対7と2点ビハインドの延長10回、1死一、二塁の場面で藤浪は7番手としてマウンドに上がった。先頭打者に対し、外角高めの速球で見逃し三振を奪うと、ネイサニエル・ロウにはフルカウントから四球を与えたが、続くバッターをカットボールで右飛に打ち取った。

　すると、その裏。タイブレークで走者を二塁に置いた状況からエステウリー・ルイーズが右適時打で1点差に迫ると、続くJJ・ブレデイが中安打を放ち、無死一、三塁のサヨナラのチャンスにブレント・ルッカーが左中間への3ランホームラン。アスレティックスが劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。チームは連敗を5でストップし、藤浪に嬉しいメジャー初勝利が舞い込んだ。
  　メジャーに挑戦して１か月。ようやく手にしたMLB初勝利にSNS上でも沸いている。「やったー！藤浪メジャー初勝利、おめでとう！！」「おめでとうーフジ！！」「良かったなあ…涙出てきた…」「酷評してすまんかった！」「首位のレンジャーズ叩いてくれて、エンジェルスにとっても嬉しい勝利やろ！今日は祝杯じゃー」「藤浪の顔、めっちゃ嬉しそう」など、メジャー11試合目の登板で掴んだ初白星を祝福するコメントが相次いだ。

　前回登板のニューヨーク・ヤンキース戦では2回1/3を投げて無安打無失点だった藤浪。この日も”火消し”として登板し、役割を全うしたその裏にサヨナラ勝利を呼び込んだピッチングは価値がある。このまま上昇気流に乗れるか、注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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