相手打者も二刀流戦士の“ショータイム”に衝撃を隠せないようだ。

　現地時間５月15日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたボルティモア・オリオールズ戦に「３番・投手兼指名打者」で今季９度目のリアル二刀流として先発出場した。投手として３被弾も７回４安打５失点で５勝目（１敗）を挙げると、打者として勝ち越し９号３ランを含む５打数４安打３打点と躍動し、打率も.303と上昇している。
  　４試合ぶりの一発が飛び出したのは、同点の４回１死一、二塁という場面だ。第１打席が四球、第２打席が右前打という内容だった大谷は、第３打席に立つと、相手先発グレイソン・ロドリゲスの初球カーブを強振。打球速度114.6マイル（約184.4キロ）、飛距離456フィート（約139.0メートル）の特大アーチがライトスタンドに運ばれた。

　その後は、第４打席が三塁打、第５打席が二ゴロ、第６打席が左前打。サイクル達成寸前まで迫り、試合を沸かせた28歳の活躍には、敵打者も賛辞を惜しまない。オリオールズの地元紙『The Baltimore Sun』によると、オリオールズのアダム・フレージャーは、「（メジャーは）彼にとってリトルリーグのようなものかもしれない」と試合後に語ったという。

　さらにこの日、大谷から２ランを放っているフレージャーは、「一世代に一度、一生に一度の選手だ」と続けると、「スペシャルな男。彼と対戦できるのはうれしい。楽しいよ」と素直な感想をコメント。「彼はベストを引き出してくれる。彼が打つときは、大抵何か特別なものを見ることになる。そんな男と競い合うのは楽しい」と話していた。

　なお、この試合はエンジェルスが９対５で勝利し、連敗を「２」でストップ。オリオールズとの敵地４連戦で幸先の良いスタートを切っている。

構成●THE DIGEST編集部
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