今季DeNAに加入した大物助っ人が、期待外れとなっている。

　2020年にMLBでサイ・ヤング賞に輝いたトレバー・バウアーは、来日３試合目とした５月16日の広島戦で２回（69球）投げ、被安打８、被本塁打１、１奪三振、与四球１、７失点と大炎上。味方打線も粘ったものの、５対７でチームは敗退した。

【動画】赤ヘルの猛打を浴びるバウアー

　メジャーでも実績を残してきた右腕は、今月３日の広島戦でデビュー。７回を投げ、被安打７、９奪三振、１失点を記録し白星を飾った。だが９日の巨人戦では相手打線につかまり、６回を被安打11、被本塁打３、７失点を喫していた。

　期待値が高かっただけに、日本の野球ファンの間では落胆の声が飛び交う。2021年6月に女性に対する暴行疑惑が浮上し、制限リスト入り。長らく実戦から遠ざかっていた
彼の再スタートに、米メディア『SB Nation』は「トレバー・バウアーは、日本の横浜DeNAベイスターズの一員でキャリアを立て直そうとしているが、それは想像以上に悪い方向に向かっている」と報じる。

　16日の登板について「バウアーがいかにゴミ投球だったか説明する」と綴った同メディアは、「バウアー降板後、ベイスターズはそれ以上失点をしなかった。４人の救援陣によって８回を被安打３、無失点に抑えた。横浜は５対７で敗れた。その敗因は、100％バウアーにあった」と酷評する。
  　防御率8.40に悪化した32歳。同記事では「バウアーが横浜に来たことで、スタジアムにはバウアーの巨大な看板が掲げられ、大規模なマーケティングキャンペーンが行なわれた」と紹介したうえで、こう続けた。

「ベイスターズにとっては大物の夢が悪夢に変わった。このままの投球を続ければバウアーの出場機会は減るだろう」

　DeNAは現在19勝15敗で首位・阪神とは２ゲーム差の２位。25年ぶりの優勝へ向け、好発進を見せていた同チームだけにバウアーにかかる期待も大きい。多彩な変化球を武器に次々と三振をとる姿が見られる日は、はたして……。

構成●THE DIGEST編集部

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