5月27日(現地)、大谷翔平(エンジェルス)が今季11試合目の先発マウンドに上がる。相手はマーリンズ。決して強打力打線とは言い難いが、要注意しておかなければならない2人の打者がいる。ルイス・アライズとホーヘイ・ソレーアだ。
アライズはパワー全盛の時代にあって、むしろ希少価値とも言える安打製造機。昨季は打率.316を記録して初の首位打者に輝くと、ツインズからマーリンズに移籍した今季は4月終了時点で.438のハイアベレージを記録して、大きな話題を集めた。
5月に入ってやや勢いが落ちているものの、それでも26日終了時点で打率.371。フィールド全体に快打を飛ばすヒットメーカーぶりはあのイチローも絶賛しているほどで、昨年6月にはイチローたっての希望で対面が実現した。アライズによると、イチローからは「You're bueno, man! You're bueno!(君、すごいよ!)」とスペイン語交じりで絶賛されたという。
イチローもそうだったが、アライズの凄さはどんな球種にも難なく対応できること。今季はカッターやシンカーも含む速球系に対して打率.351、カーブやスライダーなどの「曲がる系」には.350、そしてスプリッターやチェンジアップなどの「落ちる系(Offspeed)」 に至っては.455とあらゆる球種タイプを打ち崩している。
今春のWBCではベネズエラ代表として出場し、準々決勝のアメリカ戦で2本塁打。開幕後の4月には、マーリンズ史上初のサイクル安打を達成するなど、今最も旬な打者の一人と言ってもいいだろう。 一方のソレーアは、アライズとは対照的に、常にフルスウィング上等のスラッガー。2019年にはロイヤルズで球団記録となる48ホーマーを放って本塁打王のタイトルを獲得したこともある。21年は途中移籍したブレーブスで大爆発。ワールドシリーズで3本塁打を放って26年ぶりの世界一に貢献し、見事MVPに選出された。
特に、優勝を決めた第6戦で放った先制3ランは、ヒューストンのミニッツメイド・パークのレフト場外へ消える超豪快弾で、今も多くのファンの記憶に焼きついている。マーリンズへ移籍した昨季は腰痛で消化不良だったが、今季は持ち前のパワーを存分に発揮。26日のエンジェルス戦でも、センターバックスクリーンに豪快な一発を打ち込んだ。
これで、5月だけで11本塁打を放つなど現在絶好調で、シーズン通算16本はリーグ2位。もっとも、落ちる系の球種には手を焼いており(打率.190、0本塁打)、大谷にとっては前回登板で多投したスプリッターがカギになるかもしれない。
タイプの違う2人だが、いずれも強敵であることに変わりはない。明日の登板は、この2人を封じることが勝利に直結すると言っても過言ではないはずだ。
構成●SLUGGER編集部
アライズはパワー全盛の時代にあって、むしろ希少価値とも言える安打製造機。昨季は打率.316を記録して初の首位打者に輝くと、ツインズからマーリンズに移籍した今季は4月終了時点で.438のハイアベレージを記録して、大きな話題を集めた。
5月に入ってやや勢いが落ちているものの、それでも26日終了時点で打率.371。フィールド全体に快打を飛ばすヒットメーカーぶりはあのイチローも絶賛しているほどで、昨年6月にはイチローたっての希望で対面が実現した。アライズによると、イチローからは「You're bueno, man! You're bueno!(君、すごいよ!)」とスペイン語交じりで絶賛されたという。
イチローもそうだったが、アライズの凄さはどんな球種にも難なく対応できること。今季はカッターやシンカーも含む速球系に対して打率.351、カーブやスライダーなどの「曲がる系」には.350、そしてスプリッターやチェンジアップなどの「落ちる系(Offspeed)」 に至っては.455とあらゆる球種タイプを打ち崩している。
今春のWBCではベネズエラ代表として出場し、準々決勝のアメリカ戦で2本塁打。開幕後の4月には、マーリンズ史上初のサイクル安打を達成するなど、今最も旬な打者の一人と言ってもいいだろう。 一方のソレーアは、アライズとは対照的に、常にフルスウィング上等のスラッガー。2019年にはロイヤルズで球団記録となる48ホーマーを放って本塁打王のタイトルを獲得したこともある。21年は途中移籍したブレーブスで大爆発。ワールドシリーズで3本塁打を放って26年ぶりの世界一に貢献し、見事MVPに選出された。
特に、優勝を決めた第6戦で放った先制3ランは、ヒューストンのミニッツメイド・パークのレフト場外へ消える超豪快弾で、今も多くのファンの記憶に焼きついている。マーリンズへ移籍した昨季は腰痛で消化不良だったが、今季は持ち前のパワーを存分に発揮。26日のエンジェルス戦でも、センターバックスクリーンに豪快な一発を打ち込んだ。
これで、5月だけで11本塁打を放つなど現在絶好調で、シーズン通算16本はリーグ2位。もっとも、落ちる系の球種には手を焼いており(打率.190、0本塁打)、大谷にとっては前回登板で多投したスプリッターがカギになるかもしれない。
タイプの違う2人だが、いずれも強敵であることに変わりはない。明日の登板は、この2人を封じることが勝利に直結すると言っても過言ではないはずだ。
構成●SLUGGER編集部
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