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MLB

3年続けて違う監督の下でプレーする大谷翔平。2020年の新指揮官は球界屈指の名将

宇根夏樹

2019.12.10

これまでレイズでカブスで指揮を執り、球界屈指の名将としての地位を築いたマッドン。4年連続負け越しが続くエンジェルスを再建できるだろうか。(C)Getty Images

これまでレイズでカブスで指揮を執り、球界屈指の名将としての地位を築いたマッドン。4年連続負け越しが続くエンジェルスを再建できるだろうか。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンジェルス)は、来シーズンも前年とは違う監督の下でプレーする。メジャー1年目の2018年の監督はマイク・ソーシア、19年はブラッド・オースマスだった。そして、20年はジョー・マッドンだ。

 メジャーデビューから3年続けて同じチームでプレーした日本人選手は、3年目の途中移籍も含め、20人以上を数える。その間に2度(あるいはそれ以上)の監督交代を経験したのは、マリナーズにいた城島健司だけだ。メジャーリーグ2年目の07年7月にマイク・ハーグローブからジョン・マクラーレン、3年目の08年6月にマクラーレンからジム・リグルマンに代わった。
 
 大谷の場合、城島とは状況が異なる。マクラーレンとリグルマンは、マリナーズで監督として指揮を執る前からチームにいて、どちらもベンチコーチを務めていた。一方、オースマスとマッドンは、監督に就任するまではエンジェルスのダグアウトにいなかった。オースマスはエンジェルスのGM特別補佐から監督へ。マッドンは今シーズンまでカブスで采配を振っていた。

 監督が交代すれば、コーチ陣も一新されるか、そこまでいかずとも、数名が入れ替わる。エンジェルスも例外ではない。例えば、大谷と関連の深い投手コーチは、18年がチャールズ・ナギー、19年がダグ・ホワイト、20年はミッキー・キャラウェイだ。

 ただ、相次ぐ監督・コーチの交代は、問題にはならないだろう。オースマスもエンジェルスの前にタイガースで監督を経験しているものの、マッドンの監督としてのキャリアはそれを遙かに上回る。オースマスは4年間(14~17年)にポストシーズン進出が1度しかないのに対し、マッドンは14年間(06~19年)に8度を数える。しかも、08年にはレイズを創設初のリーグ優勝に導き、16年にはカブスに108年ぶりのワールドチャンピオンをもたらした。
 

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