大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は現地11日、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、今季7度目となる猛打賞をマークした。異才の大活躍もあり、チームは計13安打の猛攻で9対4で大勝。明日からア・リーグ西地区首位を走るテキサス・レンジャーズと直接対決する。
リアル二刀流の打棒が止まらない。3点リードで迎えた3回、大谷は先頭打者で登場すると4球目のスプリットをライトに弾き返し出塁。大谷のヒットをきっかけに打線がつながり、マット・タイスとハンター・レンフローにタイムリーが飛び出し、この回3点を追加した。
続く4回無死一、二塁では交代したばかりの2番手投手から右安打。満塁へとチャンスを広げると、3番マイク・トラウトが犠牲フライで効率良く1点を加えた。8対4で迎えた8回の第5打席は高めのカットボールを振り抜くと、鋭い打球が一、二塁間を破り猛打賞。サイクルヒット目前だった10日のマリナーズ戦以来、1試合3安打と爆発した。
調子が上向きの二刀流スターに敵地も警戒を示しているようだ。レンジャーズの地元紙『The Dallas Morning News』は現地12日から、ア・リーグ3位につけるチームとの4連戦を戦うにあたり、エンジェルスの背番号17は「危険なスラッガーだ」と伝えている。
同紙は「エンジェルスは木曜日のレンジャーズとのシリーズ3戦目の先発投手として、ショウヘイ・オオタニを候補に挙げている。彼は2022年のレンジャーズ戦では、投打の天才というよりは、打撃が脅威だった」と言及する。記事では、その理由について「彼はレンジャーズ戦に3度の先発で0勝2敗、防御率5.74と投げる方では相性最悪だが、19試合で4本塁打、OPS.808を記録している」と、二刀流スターとの対戦データを示し、投手よりも打者・大谷に注意を払わなければならないと強調した。
一方、米スポーツメディア『FanNation』のレンジャーズ専門ページは、このシリーズを違った角度から見ているようだ。同メディアは「このシリーズの行方は、トレード期限までにオオタニの将来に何らかの影響を与える可能性がある」と指摘する。「オオタニは今季終了後にフリーエージェント(FA)となる。もしFAになった場合、移籍市場で最も注目される選手になるだろうし、テキサスは移籍候補のダークホース球団として複数のメジャー関係者が挙げている」と、大谷の去就について注目している。
6月に入り、大谷は前日まで40打数15安打、5本塁打、12打点、打率.375、出塁率.444、長打率.900、OPS1.344と打撃は圧倒的な成績を残している。かたや投げる方では5月15日以来、白星から遠ざかり苦戦が続いている。はたしてレンジャーズとの4連戦では、どんな二刀流パフォーマンスを披露するのか。異彩を放つ日本人プレーヤーから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】痛烈なライナー性で大谷翔平が3安打!
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リアル二刀流の打棒が止まらない。3点リードで迎えた3回、大谷は先頭打者で登場すると4球目のスプリットをライトに弾き返し出塁。大谷のヒットをきっかけに打線がつながり、マット・タイスとハンター・レンフローにタイムリーが飛び出し、この回3点を追加した。
続く4回無死一、二塁では交代したばかりの2番手投手から右安打。満塁へとチャンスを広げると、3番マイク・トラウトが犠牲フライで効率良く1点を加えた。8対4で迎えた8回の第5打席は高めのカットボールを振り抜くと、鋭い打球が一、二塁間を破り猛打賞。サイクルヒット目前だった10日のマリナーズ戦以来、1試合3安打と爆発した。
調子が上向きの二刀流スターに敵地も警戒を示しているようだ。レンジャーズの地元紙『The Dallas Morning News』は現地12日から、ア・リーグ3位につけるチームとの4連戦を戦うにあたり、エンジェルスの背番号17は「危険なスラッガーだ」と伝えている。
同紙は「エンジェルスは木曜日のレンジャーズとのシリーズ3戦目の先発投手として、ショウヘイ・オオタニを候補に挙げている。彼は2022年のレンジャーズ戦では、投打の天才というよりは、打撃が脅威だった」と言及する。記事では、その理由について「彼はレンジャーズ戦に3度の先発で0勝2敗、防御率5.74と投げる方では相性最悪だが、19試合で4本塁打、OPS.808を記録している」と、二刀流スターとの対戦データを示し、投手よりも打者・大谷に注意を払わなければならないと強調した。
一方、米スポーツメディア『FanNation』のレンジャーズ専門ページは、このシリーズを違った角度から見ているようだ。同メディアは「このシリーズの行方は、トレード期限までにオオタニの将来に何らかの影響を与える可能性がある」と指摘する。「オオタニは今季終了後にフリーエージェント(FA)となる。もしFAになった場合、移籍市場で最も注目される選手になるだろうし、テキサスは移籍候補のダークホース球団として複数のメジャー関係者が挙げている」と、大谷の去就について注目している。
6月に入り、大谷は前日まで40打数15安打、5本塁打、12打点、打率.375、出塁率.444、長打率.900、OPS1.344と打撃は圧倒的な成績を残している。かたや投げる方では5月15日以来、白星から遠ざかり苦戦が続いている。はたしてレンジャーズとの4連戦では、どんな二刀流パフォーマンスを披露するのか。異彩を放つ日本人プレーヤーから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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