二刀流戦士の勢いが止まらない。

　現地６月15日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に「２番・投手兼DH」として先発出場し、８回に２試合連続の22号２ランをマーク。アメリカン・リーグ本塁打争いでは、２位のアーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）に３本差をつけ、いよいよトップ独走状態に入っている。

　１点リードで迎えた８回無死一塁の第４打席、レンジャーズ２番手のブロック・バークと対峙した大谷は、初球のスライダーをジャストミート。これが、打球速度109.4マイル（約176キロ）、飛距離443フィート（約135メートル）を計測する左中間スタンド２階席への豪快弾となった。自らを援護するこの一発には、ツイッター上でも賛辞の声が止まない。

　まず、地元放送局『Bally Sports West』は、「ショウヘイがまたやった！！」と綴り、本塁打シーンの映像を共有。米ポッドキャストのエンジェルス情報番組 『Talkin' Halos』は、「疑う余地がない。偏見があるのは別として」と前置きすると、「ショウヘイ・オオタニは、最も偉大でオールラウンドな野球選手だ」と反応を示している。
  　さらに、地元メディア『AngelsWin.com』が、「ショウヘイ・オオタニ、あなたは2023年のMVPだ」と呟くと、エンジェルスの情報を発信している米サイト『Halo Hangout』は、「ショウヘイ・オオタニを当たり前だと思ってはいけない、と言うのに良い機会だ。我々は彼のような存在を見たことがないし、もう二度と見られない可能性が高い」と指摘していた。

　なおこの日、今季14度目の投打同時出場を果たした大谷は、投手として６回（99球）、被安打６、失点２、与四球１、奪三振３で６勝目（２敗）をマーク。打者としては、２打数１安打２打点２四球と躍動し、５対３でチームの勝利に貢献している。

構成●THE DIGEST編集部

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