現地６月21日、大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）が今季15度目の二刀流デーに臨んだ。同じロサンゼルスを本拠地にするドジャースとのフリーウェイシリーズ２戦目に「２番・投手兼指名打者」で先発出場した大谷は12奪三振を奪う好投を見せたが、エンジェルスは打線が沈黙。２夜連続の零封で連敗を喫した。

　日本人右腕は初回を２つの三振を奪う最高の立ち上がりで終えると、２イニング以降は６奪三振。ハイペースで三振の山を築いていく。

　４回にフレディ・フリーマンにソロ本塁打を打たれ１点を失ったが、その後も粘りのピッチングで、それ以上得点は許さなかった。大谷は結局７イニングを５安打１失点。奪三振は自己最多にあと１つに迫る12個を記録した。

　ピッチングでは快投を見せた一方、バットはドジャースの細かい継投策の前に凡退が続いた。第１打席は四球を選んだものの、第２打席は左飛、第３打席も三飛に倒れた。降板後、２点ビハインドで迎えた９回は相手守護神エバン・フィリップスと対峙。カウント2-2からスライダーを振り抜くも、高く上がり過ぎた打球はセンターフライ。３打数無安打で、２試合連続ノーヒットに終わった。
  　試合後、大谷は自身のピッチングについて「前回より投げた心地は、今日の方がダントツで良かった」と確かな手応えを口にし、「これを継続できればいい。今日の感覚をしっかり練習で確かめながら次回の登板につなげていきたい」と気持ちを切り替えた。

　前回登板を含め、ここ最近狙い打ちされているスイーパーが今日のゲームでは減っていると指摘されると、「ゲームプランやバッターの傾向によって多少変わってくる」と話したうえで、「投げ心地が良かったので（今日は）真っすぐを多めに投げました」と、ピッチングの意図を説明。「今日はブルペンから良かったし、それを試合のなかでも継続できたと思う」と満足した表情で語った。
　
　ノーヒットに終わった打撃については、ドジャースがブルペンデーで計７人の投手をつぎ込み、毎打席違う相手と対戦する難しさがあった。二刀流スターは「データも見ながら対応したかったが、なかなかチャンスをものにできなかった」と攻略できず反省を述べた。

　エンジェルスは２連敗でア・リーグ西地区３位に転落。首位テキサス・レンジャーズとのゲーム差は６に広がった。

構成●THE DIGEST編集部

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