現地6月24日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、敵地でのコロラド・ロッキーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。３回に右前適時打を放ち、７打数１安打１打点。チームは球団新記録となる25得点の大勝で連敗を３で止めた。

　序盤からエンジェルスの猛打ショーだった。２回にデビッド・フレッチャーの適時打で２点を先取すると、３回には３番マイク・トラウトが中越え17号ソロを皮切りに、４番ブランドン・デュルーリー、５番マット・タイスがともに初球からスイングすると柵越えを連発。３者連続ホームランが飛び出し、敵地は騒然とした。

　さらにエンジェルスは得点を重ね、相手先発チェース・アンダーソンをノックアウト。打者一巡し点差が13点になると、トドメはミッキー・モニアックが右中間への２ラン本塁打を叩き込み、３回を終えて15対０と大量リード。

　６回にも追加点を奪ったエンジェルスは８回表、先頭打者のモニアックが右二塁打で、この試合５度目の出塁を果たすと、内野ゴロの間に１点を加点。28安打の猛攻でロッキーズをめった打ちにした。
  　対照的に歴史的大敗となった地元チームには、球場から容赦ないブーイングが沸き起こった。８回裏にソロ本塁打で唯一の得点を記録したブレンドン・ドイルは「かなり酷い試合だった」と意気消沈。ファンに謝罪する異例のコメントを残した。

　全米野球記者協会会員で、ロッキーズのあらゆる情報を発信する専門メディア『DNVR Rockies』のパトリック・リオンズ記者によると、ドイルはブーイングについて「特に今夜のような試合では当然のことだろうね。だから気が済むようにファンは何でもやっていいと思う」と重く受け入れ、「我々にとっては本当に酷い試合だった。ブーイングはおそらく適切な反応だろう」と力なく答えた。

　モニアックが５安打４打点、フレッチャーは４安打５打点と下位打線が素晴らしい活躍を見せたエンジェルス。チームはふたたびア・リーグ西地区２位に浮上している。

構成●THE DIGEST編集部

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