6月24日~25日(現地)にかけて行われたカーディナルス対カブスのロンドン・シリーズは、会場となったロンドン・スタジアムに2日間で約11万人もの観客を動員し、成功裏のうちに終わった。、
MLBはロブ・マンフレッド・コミッショナーはロンドンが「ヨーロッパへの窓口」であることを明言。来年もメッツ対フィリーズでロンドン・シリーズを行うとともに、2025年6月にパリで公式戦を行う意向であることを明言している(ヤンキースが参加チームとして立候補しているとも伝えられている)。
"野球不毛の地"として知られているヨーロッパだが、MLBの存在感も徐々にではあるが増しているようだ。AP通信によると、19年に初めてロンドン・シリーズが行われた影響もあり、昨年の時点で「野球ファン」を自称する人の割合はイギリス国内で約1.5倍、MLBヨーロッパのSNSのフォロワーは3倍以上に増えているという。
さらに、今年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、イギリス代表が初出場&初勝利を挙げ、イタリア代表はベスト8進出を果たすなど、ヨーロッパ勢が存在感を見せた。MLBとすれば、この勢いに乗って欧州での足場作りを急ぎたいところだろう。
もちろん、アジア/中南米も無視するわけにもいかない。今年は4月に4年ぶりにメキシコでの公式戦を開催。来年は、ソウルで初の公式戦(ドジャース対パドレス)が行われることが内定している。 もちろん、アジア/中南米も無視するわけにもいかない。今年は4月に4年ぶりにメキシコでの公式戦を開催。来年は、ソウルで初の公式戦(ドジャース対パドレス)が行われることが内定している。
そして、25年には19年のアスレティックス対マリナーズ以来となる日本開幕戦が有力視されている。当然、大谷翔平の所属チームが対戦カードに加えられることは間違いないだろう。
▼MLBワールドツアー今後の開催予定
2024 ソウル/ロンドン/メキシコシティ
2025 パリ/メキシコシティ/日本/サンフアン(プエルトリコ)?
2026 ロンドン/メキシコシティ/サンフアン(プエルトリコ)
だが、ここで気になるのは同じ年に予定されているパリ公式戦との兼ね合いだ。ヤンキースが"立候補"していることは先にも言及したが、他にもレッドソックス、ドジャースなどが候補になっているという。
では、仮にこのオフ大谷がFAとなってドジャースと契約した場合、ドジャースは自動的にパリ公式戦から外されることになるのだろうか? MLBとすれば、人気球団を海外興行の目玉としたいのは当然のところだが、1年で2度も遠方での遠征を無理強いするわけにもいかない。
そう考えると、大谷の今オフの動向は、今後のMLBの国際戦略にも大きな影響を与えることになる。
ということは、大谷の去就が決まってからではないとパリ公式戦の対戦カードも決められないのかもしれない。25年にパリで、そして東京で戦うのは一体どのチームになるのだろうか。
構成●SLUGGER編集部
MLBはロブ・マンフレッド・コミッショナーはロンドンが「ヨーロッパへの窓口」であることを明言。来年もメッツ対フィリーズでロンドン・シリーズを行うとともに、2025年6月にパリで公式戦を行う意向であることを明言している(ヤンキースが参加チームとして立候補しているとも伝えられている)。
"野球不毛の地"として知られているヨーロッパだが、MLBの存在感も徐々にではあるが増しているようだ。AP通信によると、19年に初めてロンドン・シリーズが行われた影響もあり、昨年の時点で「野球ファン」を自称する人の割合はイギリス国内で約1.5倍、MLBヨーロッパのSNSのフォロワーは3倍以上に増えているという。
さらに、今年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、イギリス代表が初出場&初勝利を挙げ、イタリア代表はベスト8進出を果たすなど、ヨーロッパ勢が存在感を見せた。MLBとすれば、この勢いに乗って欧州での足場作りを急ぎたいところだろう。
もちろん、アジア/中南米も無視するわけにもいかない。今年は4月に4年ぶりにメキシコでの公式戦を開催。来年は、ソウルで初の公式戦(ドジャース対パドレス)が行われることが内定している。 もちろん、アジア/中南米も無視するわけにもいかない。今年は4月に4年ぶりにメキシコでの公式戦を開催。来年は、ソウルで初の公式戦(ドジャース対パドレス)が行われることが内定している。
そして、25年には19年のアスレティックス対マリナーズ以来となる日本開幕戦が有力視されている。当然、大谷翔平の所属チームが対戦カードに加えられることは間違いないだろう。
▼MLBワールドツアー今後の開催予定
2024 ソウル/ロンドン/メキシコシティ
2025 パリ/メキシコシティ/日本/サンフアン(プエルトリコ)?
2026 ロンドン/メキシコシティ/サンフアン(プエルトリコ)
だが、ここで気になるのは同じ年に予定されているパリ公式戦との兼ね合いだ。ヤンキースが"立候補"していることは先にも言及したが、他にもレッドソックス、ドジャースなどが候補になっているという。
では、仮にこのオフ大谷がFAとなってドジャースと契約した場合、ドジャースは自動的にパリ公式戦から外されることになるのだろうか? MLBとすれば、人気球団を海外興行の目玉としたいのは当然のところだが、1年で2度も遠方での遠征を無理強いするわけにもいかない。
そう考えると、大谷の今オフの動向は、今後のMLBの国際戦略にも大きな影響を与えることになる。
ということは、大谷の去就が決まってからではないとパリ公式戦の対戦カードも決められないのかもしれない。25年にパリで、そして東京で戦うのは一体どのチームになるのだろうか。
構成●SLUGGER編集部
関連記事
- 「交換要員の質はマチャド以上ソト未満」「移籍先はドジャース、パドレス、メッツ」大谷途中放出の“シナリオ”を探る<SLUGGER>
- 政治家への不正献金で球界追放、相次ぐ差別発言での炎上。MLB史上に君臨した”最悪”のオーナーたち<SLUGGER>
- 「歴史的な一夜だ!」敵地も喝采送ったエ軍の28安打&25得点完勝に米記者も破顔一笑「3者連続本塁打から楽しいトリビアが始まった」
- 「あの球を打ちにいける人間は地球上で彼だけだ」大谷翔平に25号ソロを許したロ軍左腕が脱帽! 日米通算200号は“衝撃の悪球打ち”
- アンフェアなぐらい圧倒的な勢いでMVPレースを独走する大谷翔平。日本人初の本塁打王を獲得すれば満票での選出も<SLUGGER>