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ロンドンに続いてパリ、ソウル、そして日本でも公式戦開催予定!MLBの国際戦略にも影響を与える大谷翔平の動向<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.06.26

2日間で約11万人を動員した2度目のロンドン・シリーズ。今後も世界各地でMLBの公式戦開催が予定されている。(C)Getty Images

2日間で約11万人を動員した2度目のロンドン・シリーズ。今後も世界各地でMLBの公式戦開催が予定されている。(C)Getty Images

 6月24日~25日(現地)にかけて行われたカーディナルス対カブスのロンドン・シリーズは、会場となったロンドン・スタジアムに2日間で約11万人もの観客を動員し、成功裏のうちに終わった。、

 MLBはロブ・マンフレッド・コミッショナーはロンドンが「ヨーロッパへの窓口」であることを明言。来年もメッツ対フィリーズでロンドン・シリーズを行うとともに、2025年6月にパリで公式戦を行う意向であることを明言している(ヤンキースが参加チームとして立候補しているとも伝えられている)。

“野球不毛の地”として知られているヨーロッパだが、MLBの存在感も徐々にではあるが増しているようだ。AP通信によると、19年に初めてロンドン・シリーズが行われた影響もあり、昨年の時点で「野球ファン」を自称する人の割合はイギリス国内で約1.5倍、MLBヨーロッパのSNSのフォロワーは3倍以上に増えているという。

 さらに、今年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、イギリス代表が初出場&初勝利を挙げ、イタリア代表はベスト8進出を果たすなど、ヨーロッパ勢が存在感を見せた。MLBとすれば、この勢いに乗って欧州での足場作りを急ぎたいところだろう。

 もちろん、アジア/中南米も無視するわけにもいかない。今年は4月に4年ぶりにメキシコでの公式戦を開催。来年は、ソウルで初の公式戦(ドジャース対パドレス)が行われることが内定している。
 もちろん、アジア/中南米も無視するわけにもいかない。今年は4月に4年ぶりにメキシコでの公式戦を開催。来年は、ソウルで初の公式戦(ドジャース対パドレス)が行われることが内定している。

 そして、25年には19年のアスレティックス対マリナーズ以来となる日本開幕戦が有力視されている。当然、大谷翔平の所属チームが対戦カードに加えられることは間違いないだろう。

▼MLBワールドツアー今後の開催予定
2024 ソウル/ロンドン/メキシコシティ
2025 パリ/メキシコシティ/日本/サンフアン(プエルトリコ)?
2026 ロンドン/メキシコシティ/サンフアン(プエルトリコ)


 だが、ここで気になるのは同じ年に予定されているパリ公式戦との兼ね合いだ。ヤンキースが“立候補”していることは先にも言及したが、他にもレッドソックス、ドジャースなどが候補になっているという。

 では、仮にこのオフ大谷がFAとなってドジャースと契約した場合、ドジャースは自動的にパリ公式戦から外されることになるのだろうか? MLBとすれば、人気球団を海外興行の目玉としたいのは当然のところだが、1年で2度も遠方での遠征を無理強いするわけにもいかない。

 そう考えると、大谷の今オフの動向は、今後のMLBの国際戦略にも大きな影響を与えることになる。

 ということは、大谷の去就が決まってからではないとパリ公式戦の対戦カードも決められないのかもしれない。25年にパリで、そして東京で戦うのは一体どのチームになるのだろうか。

構成●SLUGGER編集部
 
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